トランプ氏、次期政権の成功祈ると表明-バイデン氏には直接触れず
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トランプは最後の最後まで "トランプ" でした。
ここまで一貫してトランプブランドを突き通せるのはすごいです。
次にすべきは、トランプが大統領に就任できてしまったこと、彼が大統領になれるほど彼の嘘・虚言が広く普及し、正当化するようなプラットフォームをメディア、共和党、企業等が与え続けてきたことを正していくことであり、そうでなければトランプ Version 2がすぐに現れるでしょうし、既に彼の後継者ポジションを虎視眈々と狙って動いている人たちを阻止することはできないでしょう。プライドの高さで成功したけれど、今はプライドの高さが行く手を阻む。
チャオ長官が辞任した今、共和党のインナーパワーは、トランプを見放している。
未だ30%前後の支持率はあるので、共和党はこれから共和党を再定義するのが大変だ。19分間の演説のうち議事堂襲撃への言及を10秒で片付けてその後は任期中にやったことを演説の半分近く延々と語り続けるのは過去の退任演説と比較しても斬新。それらの成果の締めくくりとして任期中に開戦することが無かったことを特筆した点は確かにその通りだと思います。
この退任演説の特徴を挙げるとすれば、「国家が国民に何を奉仕するのか」国家の国民に対するコミットメントに終始していた点でしょうか。
50分間にわたり様々な困難を取り上げてチェンジと呼びかけたオバマは例外としても、歴代の大統領はその退任演説でその当時のアメリカや世界が直面していた困難や守るべき価値観を示し、合衆国と国民はそれらにどのように立ち向かうべきなのか、国家や社会に対するコミットメントもまた呼びかけたものでした。この点が今回の退任演説では非常に希薄でした。
「しましょう」が無くて「しました」に終始する、ある意味で決算会見的。ビジネスマン大統領を象徴するような演説でした。