NY株反発、116ドル高 米景気回復に期待
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米国株式相場は反発。ダウ平均は116.26ドル高の30930.52ドル、ナスダックは198.68ポイント高の13197.18ポイントで取引を終了しました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比1億6908万株減の11億1930万株でした。
米主要経済指標の発表に乏しく、手掛かり難となる中、昨日はダウは前営業日まで3日続落していたこともあり、買いが入りやすい状況でした。
その中で、次期財務長官に指名されたイエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長は上院指名承認公聴会において、大規模な追加経済対策の必要性を訴えたほか、増税の実施をパンデミック終息後まで先送りする計画を明らかにしたことで安心感が広がりました。
イエレン氏は公聴会で、議員に対し追加の新型コロナウイルス対策で「大きく行動」するよう呼び掛け、歴史的低金利の環境であるので、債務拡大につながっても長期的に苦しんでいる国民を救える恩恵はその代償を上回るとの考えを示しました。
また、市場ではインフレが上向くとの観測が根強いと予測され、原油など多くのコモディティー価格が値上がりする中、バイデン次期大統領の追加刺激策や賃金引き上げに向けた動きが追い風となり、金利は今年上昇する見通しのようです。
ところがイエレン氏のコメントに対する反応は、どちらかといえば金利高・ドル高・バリュー株買い的なものだと思うのですが、実際には金利安・ドル安・グロース株買いが見られました。
昨日はゴールドマン・サックス社の昨年第4・四半期の好決算が発表したものの、株価は2.3%マイナスとなり、イエレン氏のコメントが市場に持続的に影響を与えるか否かはもう少し時間をかけないと分からないです。やはり株式市場は具体的な目先のテーマを探しているように思えます。