東京ドーム、三井不動産によるTOB成立 上場廃止へ
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三井不動産は、M&A用語で「ホワイトナイト」とよばれる役割を事実上担いました。コロナ渦でドーム球場の経営が厳しさを増す中の買収ですが、三井不動産の買収メリットとして、商業施設をタイムリーに事業展開していく戦略が実行しやすくなるという点があげられます。
東京ドーム敷地内には旧後楽園ゆうえんちの再開発により建設された商業施設「LaQua(ラクーア)」があり、かねて東京ドームは、この商業店舗の運営について、三井アウトレットパークなどの商業施設に運営ノウハウを有する三井不動産と提携していました。三井不動産による買収完了後、読売新聞は株式の20%を手に入れます。ジャイアンツを核とする球団&スタジアムビジネスの進行速度と内容に興味津々です。ホークス追撃に向けたビジネス面からの狼煙が上がりましたね。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210119-OYT1T50169/立地は抜群なのでまずは商業施設のテコ入れからだろうか。これでプロ野球経営のトレンドである球団とスタジアム(ドーム)一体経営ができる方向にはなったが、球団運営会社からチケッティングなどを担っている読売新聞が一旦離れないとまだまだ難しいと思う。(チケッティングなら例えばそれを読売新聞のスポーツ事業部ではなく球団運営会社が担当するよう役割変更すればよいだけなので理論的には簡単なのだが…)どうしても競技力にスポットライトが当たってしまうが、パ・リーグにかなわないのは実は球団経営力も影響している。今後どこまで素早く体制を整えられるかが勝負となるだろう。