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『1つのルールを足すなら、3つのルールを削除しないと』
『机上の理論からの実践ではなく、実践からの理論が必要だと思います』
『管理監督部門が、自分たちが背負うリスクを小さくすることで、経済全体や社会全体にリスクが生まれるという現象が起こっています』
どれもそのまま、日本の官と民の関係に当てはまりそうですね (・_・;
『今の銀行は、まだ質屋的なメンタリティを持ち続けています。抵当と担保こそが質屋(のやり方)です』
『起業家は資産を全て担保にしなければならないので、プレッシャーが非常に大きく』
『銀行が良い事業者、お金が必要ない事業者に必死になって融資をする』
これらもそのまま日本の銀行と中小企業との関係にあてはまりそう (・_・;
中国の当局の怒りを買いそうな内容と不遜な表現を含むことは良く分かりますが、この程度の批判が大問題になる中国を怖いと思うと同時に、上位下達で民間の自由を奪い始めると、中国の成長力もいずれ限界を迎えそうと感じないでもありません。
それにしても、馬氏の批判が昔も今もそのまま当てはまりそうな日本の成長力は、やはり… (..)
全体感と手触り感の両方があり、大変に良いですね
ちなみに既に色々な方が言及されていることと思いますが
・スピーチでどうこうなったと言うよりは、寧ろ因果関係
/順序は逆で
・時間をかけて足元で進んでいた各種規制がいよいよ現実
となる段階で、最後に一発逆転の奇手として大義/民意
を味方につけるスピーチをした
という見方もあるようです
真実は外からは分かりませんが、独禁法の件にしても相当
入念に各国既存法体系の研究や、パブコメを通じた段階的
検討をしているようで、一定の妥当性あるように思います
(問題発言をして、怒らせてちゃぶ台返し、というような
そう単純な話ではないのではと)
2.がんじがらめの管理監督は社会や経済発展の阻害要因だ。
3.現在の銀行の与信管理は時代遅れ、イノベーションと管理監督にマッチした金融システムを構築すべき。
+デジタル人民元は時期尚早
スピーチの内容は一般の人たちが感じていることを述べたに過ぎません。しかし問題は形容の仕方がまずい。
「バーゼル合意は老人クラブのようなもの」「高齢者のアルツハイマー病と、子どもの小児ポリオのようです。見た目は同じですが、全く別の病気」「抵当という質屋的メンタリティ」
これらの言葉が、逆鱗に触れた。
習近平国家主席の怒りを買い、アント・グループの上場延期の要因になったとされているジャック・マー氏のスピーチ。
そもそも何を話したのか。全文を翻訳しました。一部ではなく、全体として読むと、イノベーションと規制に対するジャック・マー氏の考え方が見えてきて興味深い内容です。それにしても言葉のチョイスがけっこう過激です。
中国に対する背景知識が必要な箇所もあるため、対外経済貿易大学の西村友作先生への取材などから解説も加えています。ぜひご覧下さい。
ジャック・マー氏、取締役引退のタイミングで共産党機関紙の人民日報は「ジャック・マーの時代などない、あるのはジャック・マーが生きた時代だけだ」と起業家として評価しつつも、時運に乗った面を強調して、評価と下げようとしていました。ジャック・マー氏は英雄視されてる分、厄介な存在だったのかも知れません。
追記
第2話公開されました。⤵︎です。
【図解】共産党が恐れる、アリババの「ヤバい」ビジネス
https://newspicks.com/news/5547659/
内容を読んでいただくとわかりますが、ジャック・マー氏が展開したのは、金融業界に対する痛烈な批判でした。
マー氏の講演を要約すると、「中国の金融は未熟」で「銀行は考えが古い」だから「イノベーションが必要」だと説いています。そのうえで、中国は「管理能力は強いが、監督能力が欠乏している」、「昨日の方法では未来は管理できない」とし、古い規制で新しい取り組みを縛るとイノベーションは生まれないという考えを示しました。先進国におけるリスク管理手法を真似すべきではない。導入すればフィンテックの発展にマイナスになると言いたかったのでしょう。導入されれば、当然アントの業績にも悪影響を及ぼします。
一方で、基本的な考え方として知っておかなければならない事は、フィンテックの発展にルール整備が追いついておらず、当局は規制強化を進めようとしていという点です。
今回の記事にはなりませんでしたが、アントの金融商品を裏付けとしたABS(資産担保証券)が以前問題になりました。貸し出し債権を担保に資金を調達し、それを原資に再び貸し出しを増やしABSを発行…という方式で事業規模が急拡大しました。米国のサブプライムローンを彷彿させるシステムで、資本金に対する融資残高、つまりレバレッジが高まり、信用評価のアルゴリズムもブラックボックスで外から見えないという問題もあって、当局が規制を強化しました。それに代わって出てきたサービスが、記事にある「協調融資」です。
「新経済」など新しいビジネス分野においては、中国では比較的規制を緩やかにしてイノベーションが生まれやすい環境を作り、後に問題が出てきた時点で徐々に規制を強化していくというスタイルが基本です。
昨年10月31日、国務院金融安定発展委員会はフィンテックに対し「法に基づき金融活動を全面的に監督管理に組み込む」と表明しました。つまり、フィンテック企業を金融企業と位置づけ、金融規制の対象としたわけです。
今後、中国のフィンテック企業に対する規制はさらに強化されていくと考えられます。
なので、中国共産党 VS アリババって、VS構造にはならないレベルだと思うのだが、、、。
コロナ感染対策をめぐって政府批判とかしている自由な日本とは、本当に、まったく、全然違う世界ですからね…。
ジャック・マー程の老練な経営者であれば、政府とうまく折り合いをつけ、逆鱗に触れないようにうまくアリババの成長を方向付けると思っていたし、今まではそうしてきた。
それが、今回の全文を見てみると、バーゼルなどの国際金融システムはともかく、政府を真っ向から批判してしまっている。
スピーチをしている最中に興が乗ってしまったのか、不満の蓄積が爆発してしまったのか、イノベーションを進める信念なのか、それとも戦略的な意図がったのか?ジャック・マーほどの経営者が無為に自爆するはずはないと思うのだが、その真意の程は??
元々当局のAntやジャック・マー氏への警戒は強い。そして上場は不可逆なイベント。あえて発言することで、民間として今後できるのかを試した?ただ、不可逆だからこそ上場してからではダメだったのか?これまで民間としてやってきた矜持・信念か?
それともなんらかの文脈があって、本人の意思ではなく発言せざるを得なかった(発言で上場をやめさせる)?
読むほど、なぜ上場直前のタイミングでここまで踏み込んだ発言をしたのかの謎が深まる。
https://newspicks.com/news/5360027
好き嫌いは別に無関心ではいられない熱量がこもったジャック・マーのスピーチです。
個人的には習近平の言葉を引用した
『成功は私(の世代)とともにある必要はない』
に魂持って行かれた。
今のため=己のためでなく
未来のために、明日のために、次の世代のために責任を取るということ。
利他の精神とは他人に優しく接するだけではない。
未来のためにいま行動することも指す。
利他の意味を再確認した気がした。
「アリババvs共産党」の問題は、両者の視点から眺めることで、より立体的に理解できます。本日はまず、スピーチ全文という形で、アリババの主張をお届けします。