ニコン、巨額赤字で浮上するカメラ事業の不安
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随分前から芳しくないと聞いてましたが、昨年のプロサービス大幅縮小でかなり厳しいというのが伝わってきました。機材がよくてもサービス体制が縮小されてしまうと、毎日使う側としては心配になりますね。
2022年までに発売されるZマウントのフラッグシップがどうなるかで生き残れるか否かが決まってしまうと思います。
最近のニコン(D5以降)はホワイトバランスの精度や色の出方も安定してきて、機種によってはキヤノンより好印象ですが、昨年のプロサービス縮小を見ていると今後10年続くかが気がかりです。
報道機関にとって、カメラはニコンかキヤノン、ソニーの事実上三択です。世界三大通信社はAPがソニー、ロイターがキヤノン、AFPがニコンと分かれてますが、ニコンがD3を出すまでの一時期はキヤノン一色でした。
近年ソニーの追い上げが激しいものの、操作性や耐久性は疑問が残ります。動画もキヤノンと比べてそこまでいいかな?という印象です。
一方、キヤノンもR5は一部のロットで不具合が出ているようで、そこまで安定しているわけでもなく、三社三様の問題を抱えているというのが実情で、すごいと言われているメーカーが無敵というほどでもないと感じます。メーカーのイメージ戦略には乗らない方がいいです。1. 事業としては資本コストを満たす収益を出せていない。しかし会社には現金が潤沢で、しかもニコンの現在の主力事業であるがゆえ、決断が後手に周り気味。
2. 市場が縮小するなか、イノベーションドライバーは撮像素子。これを内製するキヤノンとソニーに分がある。
3. ニコンはミラーレス機投入に際し新マウントを採用。長年のニコンユーザーもいずれレンズを新マウントで揃えることになる(ニコンも商売上それを願っている)。ニコンは顧客のマウントスイッチのきっかけを自ら作ってしまった。
ニコンは品質・性能比価格が良心的な印象が強いのですが、ここは強気の価格政策に転換し、高額商品を富裕層に丁寧に売っていくライカを目指すのが良かろうかと思います。デジタルカメラの販売台数は2010年前後をピークに、現在は10年前の2〜3割しかないようです。
市場が縮小している状況にも関わらず、各社は新商品を次々と投入してきました。これは市場セグメンテーション細分化の典型的な失敗例として、MBAの授業に取り上げられそうな気がします。
>ニコンであれば、ミラーレスでも使用できる一眼レフのレンズだけでも約400種類あり、中には100万円を超える高額品もある。