【音部大輔】時代は変わる。なぜ「ブランド」は存続するのか
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デリバリーのサイクルが早いプロダクトであれば「今の市場」にニーズを聞けば確実なマーケットインが取れる当たり前だけれども、デリバリーサイクルに時間のかかるプロダクトに関してはむしろ今のニーズが「普遍なのか」もしくは「変容するか」を見極めないと無駄になってしまう。
ニーズの変容を読むのは難しい。ただ、ニーズ自体は恐らく根源的に何も変わっておらず「背景」と「手段」が変わり続けてるだけだと思う。
「周りから認められたいニーズ」は恐らく遥か昔から存在していて、「優位に立ちたいニーズ」も遥か昔からあるはず。
どちらも時代背景でニーズの叶え方が違うだけ。
昔は農作物を生産していたら周りから認められたのかもしれないし、昔は土地を持っていたら優位に立てたのかも知れないし。
方法論が変わり続けていくだけだと思う。
注目のコメント
(音部さんのブランド論が毎度素晴らしいは周知の事実なのであえて別軸で、、)ビジネスマンをモデルに使うキャンペーンって良いですよね。特に高級品は、赤の他人の外国人モデルよりも、自分の憧れのキャリアの人が持っているイメージの方が、断然親和性が高そうです。
この連載では2年間にわたって「セイコー アストロン」というひとつのブランドを取り上げてきました。
アストロンは何を体現しているのか。そこからどんなメッセージを抽出できるか。そんなことを考えて「思考のスケールを拡張する」というテーマに至ったんですが、最終回では企画の発端で考えたこと、このアストロンという「ブランド」がなんであるかを、そのままブランドマネジメントの第一人者である音部大輔さんに聞いてみました。ど直球です。
マーケティング理論には流行り廃りもありますし、個人的にはプロダクトやサービスをつくる側の意志や目的が乗せにくいような気がして腑に落ちないことも多かった。音部さんはそのもやもやの原因も含めて明快に整理し、ブランディングやマーケティングの本質、100年や1000年は変わらないあり方について語ってくれました。この話にはどんなビジネスにも通じる極意が含まれていると思います。音部さんのロジカルなブランド論は明快で心地よい。
今回は特に、「マーケティングやブランディングは、今の市場や消費者だけではなく、未来を見ないといけない。自分たちは、どんな未来をつくりたいのかを考えないといけません。」というメッセージに共感。
現在の商品のベネフィットではなく、その商品で果たそうとする企業やデザイナーの想いにこそブランドの魂が宿る。企業のパーパスが注目される所以でありESG経営にも繋がる。消費者は未来を買うということかもしれない。