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老化した細胞の中ではおかしな物質がたくさん作られてしまいます。老化細胞はなんとか生き残ろうとしてリソソームという細胞内小器官でこれらを分解するのですが、その際にpHを下げて分解します。おかしな物質の量が多過ぎるとリソソームが部分的に壊れて細胞内のpHも下がってしまいます。その細胞内pHを中性付近に維持するためにGLS1が必要なのですが、薬剤でGLS1を阻害すると細胞内pHが低いままになるため、結果として細胞死が誘導されて老化細胞のみ死滅する、というメカニズムです。つまり老化細胞が頑張って生き残ろうとしているところを、薬剤を使って後ろから一押ししてあげることで安らかに眠ってもらう、という感じでしょうか。それが組織や生体全体の機能を改善し、結果として加齢に伴う糖尿病や動脈硬化などの改善にも繋がったということです。

これは身体だけでなく、企業や大学などの組織においても同じかもしれませんね。

また、加齢に伴い変化するのはわたしたちの細胞だけではありません。腸内環境も年齢を重ねるごとに徐々に変化することがわかっています。例えば、離乳前の乳幼児の腸内にはビフィズス菌が多いのですが、3歳ごろになると免疫系の発達と共に大人型の腸内フローラが形成されます。老齢になると免疫系の変化などと関連して腸内環境も変化し、疾患リスクなどがあがってしまいます。

「便微生物叢移植療法(通称:便移植)」という、健康な人の便を患者の腸内に内視鏡で注入し、腸内フローラを健康な人のものと強制的に入れ替えることで疾患を治療する臨床研究が、いま世界中で行われています。自分が若くて健康な時の便を保管しておけば、将来自分の腸内環境が悪化してしまった場合でもその便を活用することで、腸内環境を若く維持することができるかもしれませんね。
GLS1阻害剤の効果はアンチエイジングに止まらず、肥満性糖尿病、動脈硬化症、およびアルコール性脂肪肝などの症状改善にも有効だそうです。

https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00065.html
既にこの薬はがん治療薬として臨床試験中らしいし経口薬もあるようなので割と近くに普通に自費で飲む人とか出てきそうな感じである。
寿命ではなく、健康寿命を伸ばす仕組みの発見。
老化細胞がなくなるので抗癌作用もあるらしい。
サプリみたいに取れれば、がんを無くせるかもね。

老化細胞はpHの低下をGLS1によるアンモニア生成によって改善することで生きながらえるが、それを阻害するので老化細胞が機能停止すると。

体内のターンオーバーを改善する感じなのかな。
若さをお金で買える時代も間近なのかも知れない。それでホモ・サピエンスは幸せになれるのでしょうか?
ちなみに若いマウスに投与すると、何が起こるのだろうか。

いずれにしても病気の予防や人の寿命だけではなく、ありとあらゆる所に応用の糸口がありそうな話で興味深い。応用が進んで、いずれ60歳の世界最高アスリートなんてものも登場したりして笑。(これはドーピングに引っかかるのか?)

アカデミックな世界には無縁の人間ですが、日本の技術革新、応援して見届けていきたいと思います。
掲載ジャーナルはサイエンス。加齢に伴う体の衰えや病気などの原因の1つとされる「老化細胞」を死滅させることで、体の機能を改善させることに東京大学などのグループがマウスを使った実験で成功したそうです
倫理的な検証がいろいろ必要そうだけど個人的には色々と夢を感じるお話しだし是非研究が進んでほしい。
ただこれで「生涯現役で良いよね」となって定年も無くなって延々と働けるようになったりしたら会社組織のポストがいつまでも空かないみたいなことになったらやな人もいそう、なんて小さいことを考えてしまう…
健康寿命を伸ばすことは大事です。社会的コストも下がる。
こういう夢みたいな話が現実になっていくニュースいいですねー。10年位前に観たNHKスペシャル『ネクストワールド』で取り上げられていたような未来が間近に来ててワクワクします。