ECB、低利融資の借入枠巡る理事案に一部が反対=議事要旨
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TLTRO IIIの利用限度額の引き上げを巡る議論もさることながら、既に配信したレポートでカバーしましたが、PEPPの増額についても様々な議論でが出た点が注目されます。
より少額の引き上げで十分という「一人の理事会メンバー」の意見はともかく、従来のような一定の買入れペースでなく、金融環境に応じて調整すべきとの考えは相応に幅広い支持を得たように見えます。
議事要旨は、その理由について、買入れの効率性の強化や今後の発動余力の維持に資するとしています。つまり、インフレ目標の達成が一層遠のく中で、ECBも資産買入れの持続力の維持に懸念し始めた様子が窺われます。