Apple is among the largest companies in the world, with a broad portfolio of hardware and software products targeted at consumers and businesses.
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「機会の平等性=Equaility」はもちろん、様々な社会背景により、Equalityを活かす意欲や能力が削がれたり、実質的に機会を得られない人たちに向けた、「機会の公平性=Equity」を目指すプロジェクト。100億円という規模で施策を投じる、企業の意思表明が、逆差別だという反論を、鮮やかに一蹴する気がします。
CEOのティムクック氏が、Bloomberg Businessweekに寄稿してカミングアウトしたのが、2014年の10月。個人的には、彼の「I'm proud to be gay.」という言葉が大好きです。
カミングアウト直前に公開された、彼がApple社員たちとプライドパレードを楽しそうに闊歩する動画、メッセージ「Inclusion inspires innovation.」も含めて、社会への発信や巻き込みなど、学ぶことも多いです。
※アップル社の2014年9月の動画
https://youtu.be/xdjAX5A-6qE
https://youtu.be/qxKFDnzluOs
最近はD&Iではなく「DEI(Diversity, Equity and Inclusion)として、公平性の担保までを目指している企業が増えてきています。
Equityとよく似た言葉にEquality(=平等)がありますが、両者は似ているものの、意味が異なり、Equityとは「公正」という意味です。
Equalityは「各人の背景は勘案せず、均等に機会を与える」、Equityはもう一歩進んで、公正になるまで行うということです。
例えば、今回のAppleのプロジェクトもまさにそうだと思いますが、全ての学生に同じようにリソースが与えられている=平等であると言えます。ただ、不利な学生(今回は有色人種の学生)には、そうでない学生に追いつくために、より多くのリソースを投入することが、Equityということになります。
「機会の平等」と「結果の平等」という言葉もあります。日本でも政府から平成24年時点で以下のような考え方が示されています:
*****
平等原則とポジティブ・アクションの関係については、ポジティブ・アクション は「結果の平等」を目指すもので、男性に対する「逆差別」であり、平等原則に反 すると言われることがある。
すなわち、自由を基本とする社会においては、与えられた機会をどのようにいかすかは、個人の能力や努力にかかっているものであり、 その結果の格差をポジティブ・アクションにより是正することは、「結果の平等」 を目指すもので、「逆差別」に当たるとする考え方である。
しかし、結果の格差を生み出す要因は、機会をいかす能力や努力の違いだけでは ない。潜在的能力はあっても、置かれた社会的状況の違い等により、現実に機会を利用できないという、機会の実質的な不平等がある。
つまり、法律上抽象的な機会の平等が認められていても、もともと個々人が置かれている社会的状況に格差が生じている場合は、機会の平等は形式的なものに過ぎ ず、個人の能力と努力によらない、不当な結果の格差を生み出す場合があり、実質的には機会が平等に提供されているとは言えない。
*****
私たちはIT分野におけるジェンダーギャップ解消を行なっていく中で、現状がここ数十年変わってない理由としては、大胆な改革&コミットメントがないからだと考えています。
その点Appleは教育プログラムも実施し、起業家には投資もするとのことで、人種差別解消へのコミットメントが伺えます。
Appleのような大手企業が動いたことで、他社への波及効果も期待しています
極論の議論として、テクノロジー企業の独占といったマイナスの側面だけでなく、社会に対する貢献というプラスの側面でも、国家よりもその役割が大きくなった時、どのような社会になるのだろう?そして、どのように彼らにガバナンスを掛けるのか?今後も大きな議論となるだろう。
Apple、人種差別撤廃に向け100億円計画を発表。有色人種に技術教育や起業支援
「逆差別だ」という批判に対しては、「女性リーダーが生まれるとき『一皮むけた経験』に学ぶキャリア形成」のご著者・野村浩子さんがおっしゃってたことがこれに通じる点が多く、興味深かったのを思い出した。
・クォータ制(議員や会社役員などの女性の割合を、あらかじめ一定数に定めて積極的に起用する制度のこと)について、逆差別だという意見がある
・方法論としては間違っていても、「変化を加速するためのツール」として考えられる
・ただほっておいたら何十年かかるかわからない現状に対して、変化を加速させるために、期間限定であるべき方向に一回だけボールを蹴る
・自然な変化に任せていたら、何十年も歴史が積み上げてしまったものが足かせになってしまうことがある
世界中で名の知れた会社がこのような取り組みをリードすることで、さらなるインパクトが波及してゆくことを期待しています!我々も一緒になにかやりたいなあ。
Appleのような企業が、率先して、浸透をリードするのは喜ばしいことです。
革新的なプロダクトを世に送り出すだけではなく、Appleらしく人にフォーカスし続けてほしいです。
日本人が考えている以上に深刻な人種差別に対する取り組み、素晴らしいと思います。
MSUとのコレと似た取り組みで、うちの大学もデトロイトに「分校」を作る (作った) のですが (ワタシも3Dプリントのクラスやる事になってました)、コロナ騒ぎで話を聞かなくなってしまいましたねぇ ワクチン接種が Phase 1Bに移ったので、こういう取り組みも再び活性化するのでしょうねぇ
「開発者アカデミーはミシガン州立大学との協働で立ち上げられ、30日間の体験プログラムと、10カ月〜12カ月のフルプログラムが実施されます。」
こういう箱をデトロイトという街に建てる事は、企業、大学、市と州政府のSDG広告塔という見方もできますが、そういう動機がないと、現在のこの国では大きなアクションが起きないのも事実なので、大きな括りでワタシはサポートしています
来週月曜日はMLK誕生日ですしねぇ 夢は持ち続けたいものです
ご参考
https://newspicks.com/news/5535075
国民の経済的・社会的分断が深刻化した米国において、ダイバーシティは相互理解を可能にし、インクルージョンは全ての人に将来の可能性や希望をもたらします。
プログラミング、デザイン、マーケティング、いずれも「将来の経済的な成功への入口」であり、入口部分のダイバーシティとインクルージョンをしっかり支援することが重要だと思います。
デトロイトに設置するというのも、よく考えられているなあと思いました。デトロイトの街としての再興の大きな一助にもなりそうです。