ペンス米副大統領、憲法修正25条発動によるトランプ氏罷免に反対表明
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副大統領オフィス公式の声明が出ていますが、ペンス本人が25条発動の要求をどう考えているかが伺えます。
「副大統領が選挙結果を決めよという憲法上の権限を超える圧力には応じなかった。政治ゲームをしろという運動にも屈することはない。」原文を読めば分かりますが、本当に"efforts to play political games"と書いています。
更には「25条は制裁や権利剥奪の手段ではない。こんなやり方で25条を発動すれば、恐ろしい前例を作ることになる」と言っていますから、かなり強い批判です。
民主党では「結束と癒やし」を唱えながら公然と私刑に走るのが流行っているのでしょうか。今回は流石に民主党の一部からも無意味だと非難の声が上がっていますね。
注目のコメント
これまでトランプ氏とがっちり二人三脚を組んできたペンス氏です。「投票結果を承認しない」といったどうしても譲れない部分ではトランプ氏と距離を取りつつも、距離をおきすぎると、自身を支えてきたトランプ支持者からの猛烈な反動が予想され、今度は自身の政治生命が危うくなります。
ペンスにとってトランプ信者から敵視されるのには多大なリスクが伴うため、今回のような判断になったんだと思います。
その一方で、トランプ信者(あえて「支持者」ではなく信者と書きました)が集うSNSのParlerでは、陰謀論者として知られる弁護士リン・ウッド氏がペンス副大統領の「銃殺」を呼びかけて投稿が削除されたとのこと。
ペンスはなんと言っても南部の福音派からの支持がものすごく強い政治家です。福音派は「トランプ岩盤支持層」といわれた40%の支持率を形成するのに強烈なパワーを発揮していました。
(【イベント潜入】トランプと「福音派」の蜜月
https://newspicks.com/news/5330991)
道徳的にめちゃくちゃで聖書の内容も間違えまくるトランプでも「ペンスが副大統領なら」と支持していた人は少なくないでしょう。
個人的には、こうした福音派の人たちがどこに向かうのか、とても興味があります。
付け加えるなら、近年、福音派から支持されずに大統領になった共和党候補はほぼいません。民主党が議会で憲法修正第25条を起動させる決議案を提出したので、ここでペンスが賛成したら共和党内でのペンスの地位も危ないし、トランプ支持者に命を狙われる怖さもあるだろう。民主党もペンスが動くとは期待していなかったと思う。