米、保管ワクチン放出へ 65歳以上や持病ある人に接種拡大
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注目のコメント
ワクチン放出も接種拡大も良いのですが、現場で感じている課題は決して供給面にはありません。
実際、900万回分の接種を完了した米国ですが、ワクチン自体は2500万回分すでに提供されていることが報告されています。すなわち、未だ4割弱のワクチンしか使われていません。
現場で起こっているのは、まずマンパワーとワークフローの問題です。
ワクチンが目の前にあるにも関わらず、コールセンターはパンクして人々が予約を取れない状況になっています。あるいは各施設のマンパワーが不足し、ワクチンはそこにあるにも関わらず、予約がすでに2月まで埋まってしまう状況を招いています。
そして、ワクチン忌避の問題もあります。
期待値をはるかに超える結果を示してきたワクチンですが、理解が十分進んでいる層には問題なく接種が進んでいる一方で、十分な理解が得られていない一定の層は、SNS上などで拡散される根拠のない「噂」にも影響を受け、本当に必要な人に届けられないという課題も出ています。「未知」ばかりが強調され、「既知」が増えてきた今でも「未知」とされてしまっています。
薬剤師および薬学部生まで注射が可能な米国でこの状況ですから、注射をする側のマンパワーがより限定される可能性のある日本でも、あらかじめよく検討しておかなければいけない課題だと思います。ワクチンの「副作用」に対して過剰な危機感を持つと、収束が遅れるばかりです。日本は比較的、上手く対処してきたのでしょう。しかし山を登るとき以上に、降るときにゆっくりでは、社会経済に与える悪影響が長期化すると懸念されます。
オールドメディアを中心に重篤化のケースにばかり焦点を当てる傾向がありますが、それで大多数の命が救われる事実があるはずです。ワクチン接種の体制を日本でも急ぐべきなのでしょう。そういった主張よりも、人々の行動を責めるような言動ばかりで嫌になります。山田先生のコメントに背筋が凍ります。
こういうことが得意で瞬発力はあると思われる米国でもワクチン接種が目詰まりを起こしていると。
生活の正常化には迅速なワクチン接種拡大しか切り札が見えない中、1日でも早く接種を増やさないと。
日本でも接種開始は2月下旬。もうすぐそこです。
とにかく、元自衛隊の兵站ロジ担当の人にでも指揮を取ってもらい、準備を万全でスタートして欲しいと切に願います。
もはや、経済を保たせるにはそれしかないなと感じます。