静岡新聞「マスコミやめる」宣言 新聞・テレビも「一人一人と向き合う」
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よくぞ思い切りました。静岡新聞のイノベーションリポートをダウンロードすると、静岡新聞から随時、イノベーションの進捗を説明するメールが届きます。私はその仕組みをつくったこと自体を評価していましたが、ここまでグループ全体で退路を断つ宣言とは立派です。よくぞ役員会を通ったと思ってしまいます。実現にはイバラの道ですが、頑張ってください。そのためには、ソーシャルメディアの大インフルエンサーを10人ぐらい輩出する必要があると思います。ジャーナリズムは、会社の看板の向こうでコソコソやっているというイメージが誤解されてきました。みんなが看板の前に出てきてください。記者ひとりひとり、すべての営業パーソン、すべての社員の存在が問われる時代です。
注目のコメント
静岡新聞SBSグループは、早くからアメリカに調査チームを送り、リポートをまとめていました。デジタル改革が進む、既存のアメリカメディアの中でも「ユーザーファースト」の視点は強まっています。
一人一人に寄り添う真の「ユーザーファーストのメディア企業」に生まれ変わる決意表明など、以下にまとめられています。今後の潮流となりうる、その先陣となる存在だと思います。
企業変革への取り組み | 静岡新聞SBS
http://www.at-s.com/userfirst/index.html
https://www.at-s.com/userfirst/news_20200810_report.html
SBSは放送局としてはJNN系列で、かつてNY支局に常駐記者を派遣するなど、アメリカのメディア環境の変化も捉える活動をしていました。理念としてはよくわかります。
しかしマスコミュニュケーションが発展してきたベースは持続可能な経済性にあります。飯のタネのマスを捨ててどうやって食っていくのか。多くの新聞社がこの道を探して探して、未だにまだこれ!という方法は見つかっていません。それをどうやって乗り越えるのか、見守りたいと思います。
しかし静岡新聞とSBSが素晴らしいのは、おそらく高齢であろう経営トップを巻き込めたこと。死ぬほど苦しまないと、生き延びることは出来ず徐々に死んでゆきます。頑張ってください!私もメディアの今について話をするときに「マスの終焉」という言葉を使います。老若男女問わずあらゆる人に同じコンテンツ(のパッケージ)を届けていた時代から、一人一人の関心、知りたいことに対して深掘りしたコンテンツを届けていく時代へ。メディアの本質的な役割は変わらないけれど、「役割の果たし方」が大きく変化してきています。そして朝日新聞が、人々の多様な関心に沿った情報を提供する「バーティカルメディア」を立ち上げたように(GLOBE+もその一つです)、「マスコミ」と呼ばれる会社も、少しずつ変化を遂げています。