静岡新聞「マスコミやめる」宣言 新聞・テレビも「一人一人と向き合う」
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新聞のあり方が問われる昨今ですが、地方紙の答えとしてアリだと考えます。ニュースには広域のニュースと半径5kmのものがある。インターネットのおかげで広域情報は是が非でも目に飛びこんでくる。しかし人々をホッとさせたりするのは後者だったりします。SNSに近い地域、住民ファーストの姿勢をどこまで貫けるか。
2004年ごろから私が海外に出るまでの10年ほど静岡新聞SBSグループ企業広告のお手伝いをさせていただきました。「愛しいニュース」というタグラインに始まり、常に新しい方向を模索。数年前からアメリカ西海岸に経営に近い幹部を派遣され、昨年サンフランシスコでお会いした際も広い視野でメディアの生き残りを考えていらっしゃったのが印象に残っています。育んできたメッセージをついに公開、アップデートすることで自らを追い込む。面白い時代が来ています。
(昨日の別pickより一部)
注目のコメント
静岡新聞SBSグループは、早くからアメリカに調査チームを送り、リポートをまとめていました。デジタル改革が進む、既存のアメリカメディアの中でも「ユーザーファースト」の視点は強まっています。
一人一人に寄り添う真の「ユーザーファーストのメディア企業」に生まれ変わる決意表明など、以下にまとめられています。今後の潮流となりうる、その先陣となる存在だと思います。
企業変革への取り組み | 静岡新聞SBS
http://www.at-s.com/userfirst/index.html
https://www.at-s.com/userfirst/news_20200810_report.html
SBSは放送局としてはJNN系列で、かつてNY支局に常駐記者を派遣するなど、アメリカのメディア環境の変化も捉える活動をしていました。理念としてはよくわかります。
しかしマスコミュニュケーションが発展してきたベースは持続可能な経済性にあります。飯のタネのマスを捨ててどうやって食っていくのか。多くの新聞社がこの道を探して探して、未だにまだこれ!という方法は見つかっていません。それをどうやって乗り越えるのか、見守りたいと思います。
しかし静岡新聞とSBSが素晴らしいのは、おそらく高齢であろう経営トップを巻き込めたこと。死ぬほど苦しまないと、生き延びることは出来ず徐々に死んでゆきます。頑張ってください!私もメディアの今について話をするときに「マスの終焉」という言葉を使います。老若男女問わずあらゆる人に同じコンテンツ(のパッケージ)を届けていた時代から、一人一人の関心、知りたいことに対して深掘りしたコンテンツを届けていく時代へ。メディアの本質的な役割は変わらないけれど、「役割の果たし方」が大きく変化してきています。そして朝日新聞が、人々の多様な関心に沿った情報を提供する「バーティカルメディア」を立ち上げたように(GLOBE+もその一つです)、「マスコミ」と呼ばれる会社も、少しずつ変化を遂げています。