12日(火)は東京でも初雪になるか 都心で積もる可能性は低いが状況を見て行動を
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天気予報を見て不安になっている人も多い中、さすが森田さんと思うような内容の記事です。
今回の関東の雪については私も同感ですが、しいて言えば12日は未明のほうに小さな低気圧が関東沖に発生すると見込まれており、この影響で茨城や千葉を中心に一部で雪やあられなどが降る恐れはあるかなとみています(それでも道路に積雪するほどのことはまずないかと思います)。
関東の雪は、基本的には低気圧が発達するほうが危険です。
1.雪雲が強いので、大雪になりやすい
2.降水が強いため、滞留寒気が形成されやすい
3.上空に寒気を引き下ろす効果が強く滞留寒気の維持に有利
といった点が挙げられます。
山梨県で1m級の大雪となった2014年2月の事例も、まさに関東の至近距離で低気圧が強く発達したためでした。
(以前は低気圧が通過するコースが八丈島の北か南かも重要と言われていましたが、気象研究所の方の研究により、関係ないことが明らかとなっています)
今回の低気圧は、日本海の低気圧と並んでやってくる格好で、低気圧が単独で強く発達する形になっていません。また、低気圧を発達させる上空の気圧の谷もあまり深まらない見込みとなっていて、低気圧が発達する要素があまりなく、
・そもそも雨雲(雪雲)があまりかからない
・寒気の引き込みも弱く、滞留寒気もあまり形成されない
といった理由から、関東平野部の路面に積雪するような雪はまず考えにくい状態となっています。
現段階の予報では、関東平野部の12日の天気予報は「雪か雨」または「雨か雪」です。念のためのタイヤチェーン等の装備、また融雪剤や滑りにくい靴などの準備をしておくと良いかもしれません。予想が難しい関東の雪に関する解説記事です。今のところは都心に雪が降るといってもそこまで積雪はなさそうだと予想されていますが、ほんの少し低気圧のコースがずれたり、発達度合いが変わったりするとガラッと天気が変わるので、注意しておいたほうがいいですね。