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「失われた40年になりかねない」2度目の緊急事態宣言が残す禍根

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    株式会社みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

    タイトルは若干派手ではありますが、危機感を抱いているのは事実です。緊急事態宣言自体、決定されたものはもう粛々と1人1人が自覚をもって対応するしかないと思います。一方、何度かコメントしている点ではありますが、私は日本化と呼ばれる経済・金融現象の本質は低い金利や上がらない物価ではなく、「民間部門の貯蓄過剰」だと長年考えてきました。日本ではバブル崩壊後からその傾向が顕著になり、米国もサブプライム&リーマンショックを経て家計部門が貯蓄過剰になりました。ユーロ圏は企業・家計の双方が貯蓄過剰で「民間部門の貯蓄過剰」が根付いており、これはかなり日本に近いと思っています。

    経済分析における動学的資源配分の要は貯蓄・投資(IS)バランスです。そこでISバランスを見ると、「民間部門の貯蓄過剰」およびこれを相殺する「政府部門の貯蓄不足」が「ワニの口」のように開いています。コラム中、日本の図表しか出していませんが、これは米国もユーロ圏も同じ姿になっています。もちろん、20年に見られたこの「ワニの口」はロックダウン等に伴う一過性のものだと思っていましたが、こうして断続的に、しかもさしたる基準もなく政治ゲームの中で私権制限が断続的に打ち込まれると「まずは蓄えを持とう」というのが合理的な判断になるはずです。日本企業の大きすぎると揶揄されてきた内部留保は今回、ショックに対して緩衝材になったという意図せざるサクセスストーリーがありました。こうした経験も相まって、今回の2度目の緊急事態宣言を通じて、より「民間部門の貯蓄過剰」が進んでしまわないか不安に思っています(これが一番言いたいことです)。

    大きな貯蓄(供給)を掃くだけの借入(需要)が存在しなければ、当然、両者をマッチングさせるための金利は下がるしかありません(金利はお金の値段です)。そのマッチングさせる金利を自然利子率と言ったり、潜在成長率と言ったりすることがあり、政策金利もこれに相応しい水準にスタックすることになります。やはり貯蓄過剰は日本化の源であり、「失われた30年」に患ったものでした。願わくば、次の10年で違うISバランスの姿を見たかったものですが、近況を見る限り、道のりは険しくなってるように感じます。


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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    仕事の結果に値段が付かない公務員さんのサービスも、給料相当の価値があると見做してGDPに含めはするけれど、公務員さんを増やせば国民が経済的に豊かになると信じる人は殆どいないはず。GDPにはいろんなものが含まれますが、国民を豊かにし、政府に税収をもたらすGDPは、民間企業で民間人が働いて生み出すモノとサービスの価値しかありません。
    高度経済成長時代の日本には、家計が可処分所得の多くを銀行に貯蓄し(終盤で25%弱)、銀行がその貯蓄を企業に貸し出し、企業が設備投資を急速に増やして成長する構図がありました。使える設備が増えるから生産性が急速に伸び、生まれたメリットが賃金に還元されて可処分所得が増える好循環。政府は均衡財政を貫いて、赤字国債を出したりしないので、家計の貯蓄と企業の借金が家民間部門の内でバランスし「ワニの口」は閉じていた。
    バブルが崩壊して経済が停滞すると、政府は国債を発行して財政支出で経済を支えるようになりました。家計の所得が次第に細って行く中で、政府の借金が増える構図です。民間企業の設備投資に回せるカネは、政府の借金分だけ減って行く。1990年代の後半になると、変化に取り残された日本企業がいよいよ投資機会を失って、カネを借りる側から内部留保で貯蓄を積み上げる側に回り始めます。景気が更に停滞して税収が不足するので、政府は国債で借金して景気刺激する姿勢をますます強め、ワニの口が開く悪循環。
    今回の新型コロナウイルス禍で政府への不信と将来への不安を強めた家計と企業が貯蓄性向を更に高めれば、政府がその貯蓄を国債で集めて使い、ワニの口がますます開くことになるわけですね。国民を経済的に豊かにするのは民間企業の活動ですから、これは、国民が加速度的に貧しくなることを意味します。政府の借金と民間の貯蓄が共に限界まで膨らんで国民が貧しくなって、民間が貯蓄を崩し始めて均衡が破れたとき、一体何が起きるのか。考えれば、確かに恐ろしい (・・;ゾーッ
    緻密な専門家の唐鎌氏は流石にそんな乱暴なことを仰っていないけど、拝読し、そんな恐ろしい構図が思わず頭に浮んだ私です。 f^^;


  • デロイトトーマツベンチャーサポート シニアコンサルタント

    生まれた瞬間からバブル崩壊で、「失われた」と言われる経済しか経験していないような自分がもう30歳間近という、勤労世代のど真ん中に足を踏み入れています。

    残念ながら周囲では日本の未来に期待を抱いている人はあまりおらず、特にそのあたりを考えず日々を生きているか、国に左右されずに個人として生き残る術を探しているかのどちらかな印象です。(もちろん、一部本気で日本を変えようとしてる人たちもいます)

    働き盛りがこう言った未来への希望を抱けない世代中心になり、人口減少も加速する中では、失われた40年どころか永遠に失われるのは既定路線で、そもそも国として徐々に形がなくなっていくんだろうと思います。それに加えて現役世代狙い撃ちのコロナが来て、政府も少子化対策のやる気はなく、日本の衰退を目の当たりにしているのを悔しく感じます。


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