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> b8taは、商品と顧客とのエンゲージメントに課金するというリアル店舗の新しい儲けのしくみを発明したと言える。
エンゲージメント課金の発想は面白いですが、購買行動そのものを置き換えるものではないので、「対抗する」というタイトルはミスリーディングかもしれません。
最先端の人気商品のブランディングにもなるのはメリットですが、逆に言えばあまり大量に展示してしまうと「最先端」感が薄れるので、事業成長の足枷にもなり得ると感じました。
例えば、小さな子どもがAmazonや楽天で欲しいおもちゃを見つけることは困難です。お店に行って、現物を手で触って、いろいろ試して、見比べてみて、買いたいものを決めるのが普通です。
そして、おもちゃを買いたい親子は実店舗で選ぶだけ選んで、定価のお店では買わずに、割引率の高いECサイトで購入してしまうのは、この20年の典型的な行動になりました。その結果が、トイザらスの破綻につながっています。
ここで考えるべきは、ショールーム機能を誰に課金すべきかです。受益者は、製品のメーカーと消費者になります。消費者に課金するのは困難なので、製品メーカーへの課金を行いたくなります。
米国のb8ta(ベータ)は、まさにこのモデルで成長を続けています。ECが遍在する新時代の、メーカー、店舗、消費者のWinWinWinの形だと捉えることができます。
仕組みは理解できるのですが、常に気になるのがこのようなお店がどちらかと言うと企業視点で作られており、お客様のメリットがショールーミングと接客しかないこと。
ここにもう少しエンタメ要素と言うか、「居心地の良さ」を付け加えられないかと思います。
でないと、「品揃えの少ないネットストアのリアル版」になってしまう。
エンゲージメントがすぐに出来る、わかると思わない方が良いですね。
小売側の視点で言うとトラフィックのある百貨店の新たな収益源になりそうなトレンドではありますね。
B8taも面白い試みではありますが、コロナ流行のひどい本国アメリカでダメージが大きすぎる気がしますので、この記事を今出すのは、本の宣伝?
こういう仕組みだったのですね。
ショールーミングに抵抗するのではなく、
ショールーミングを収益につなげる
「リアル・プラットフォーム」として興味深いモデル。
ただし、店舗の面積で置ける品物に限界があり、
スケールできるかどうかは店舗数で決まる。
お金を出すプレイヤー(=メーカー)にとっては、
一定の認知が達成できればあとはネットプロモーションの方が効率がいいかもしれません。
となると、多店舗化がどのように可能かが課題でしょうか。
なお、カメラや分析技術はb8taの独自技術っぽくは読めますが、彼らはRetailNextというシリコンバレーのスタートアップの技術を活用しています。
今私の目の前にはあらゆる機会で溢れているのだろうと思いますが(何が未来につながるかなんてわかろうはずもなく)、追いかけようと思うと当然として大変なものだと、過酷なものだと認識してしまうのです。ですが、実はそれは大変ではありましょうが、過酷なんてものはないのだろうと最近感じ始めているのです。それどころか、楽しさを見出すことができるんじゃないか、続く先を見てみたいと思うわけです。
誰しもが一歩を踏み出せば、そこに確かな「未来」を感じられる「今」が身近になっていると思う今日この頃です。
インターネットで誰でも情報収集ができるようになった反面、情報量の多さによって時間の浪費や正しい判断が難しくなる課題を解決するサービスは今後増えていくでしょう。
ミーティングとミーティングの間の隙間時間など、とても楽しい時間を過ごせまず。
ただ、そのままamazonと戦えるとは思えません…どちらかと言えば、顧客層が違うのだと思います。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません