中国3社の上場廃止再決定 NY証取、財務省指示受け
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中国では90年代から約30年間、香港市場や米国市場を中心に、多くの企業が海外上場を果たしてきました。
2000年代、中国企業による海外上場をめぐって批判の声も上がりました。
中国国内企業による海外上場の増加は、中国の証券取引所からみると上場企業の流失を、多数の国内投資銀行からみると業務の減少を、国内投資家からみると投資機会の減少を意味しているからです。
特に、今回上場廃止が決まった通信大手3社のような国内市場を独占している国有企業の海外上場に関しても、「国内で多額の独占利潤を獲得している企業が海外上場するとなると、その利益の一部は海外投資家へと流出する」という声が聞かれました。
今回の上場廃止により、中国国内においても海外上場の是非の議論が再燃し、中国企業による米国市場撤退が加速することも考えられます。