建設業、深刻さを増す「後継者不在」の複雑背景
コメント
注目のコメント
後継者不在問題は確かに深刻で、継続性に不安のある企業は、金融セクターからの与信にも影響します。当然、業界全体の持続的な発展にマイナスです。
ただ、記事の最後で主張されている業界再編の必要性、現場感覚からすると、記事でフォーカスしている下請及び職人といった層では「後継者育成の意識が希薄」というより、個人事業主に近い業態での人材流動性はもともと高いものと思われます。
むしろ、そのような層に仕事を流す一定以上の規模の企業において、地域のインフラを支えるだけのマネジメント力を喪失し、機能しなくなることが問題です。背景には、高齢従業者のボリュームに対する圧倒的に少ない入職者の問題があります(以前より持ち直してはいますが)。
国民全体の安全安心な生活を守る、地域インフラの守り手の危機を、どう乗り越えていくのかといった視点からの議論にしていく必要性を感じます。建設テック、特にデータテックの会社の者です
他の建設テック関連の記事でもコメントしましたが、直近の5GやIoTの議論、景気刺激策としての公共事業の議論で「中小企業とそこで働く職人」の視点が不足していないでしょうか?
昨年の緊急事態宣言前後で比較したところ、LAN工事、基地局工事などの「通信工事」の需要は3倍に増加し、発注単価も上昇しています。
5G等の技術の拡大には機器を取り付ける電気工事・通信工事などの技術者の確保が不可欠になってきます。需要は急増しても、技術者は急には増えません。
弊社のデータを分析では昨年の緊急事態宣言前後で比較したところ、LAN工事、基地局工事などの「通信工事」の需要は3倍に増加し、発注単価も上昇していることが分かっています。
その根底にはこの記事にあるように後継者不足の問題があります。
コンビニが24時間営業を見直しているように、職人に対する発注内容も見直さないと、いずれ工事が「とんでもない高級品」になってしまうのではないでしょうか。
関連記事を新聞等に寄稿しています
https://contech.craft-bank.com/n/n2e18746a37fd当たり前のように「住宅・建築」が建てられる時代は終わりを告げようとしています。継続できる会社、優秀な会社、地域の家守りの会社などは業界全体で守るべきステージに入っています。必然性の無い「相見積り」とか「入札」という言葉を聞くと違う国で生きているような感覚になります。