三井物産、中国テンセントと提携 日本企業の販促支援
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中国展開について、伊藤忠の後塵を拝してきた三井物産は2015年に(当時ネットイース社)越境ECサイト「Kaola」と戦略提携して何とか物販の中で存在感を出そうとしていましたが、残念ながら光ることもなく、気が付けばKaolaもアリババに買収されて振り出しに戻った感がありました。
その後、物販に関わる中国展開を虎視眈々と狙う中で今回の大きな事業提携へ。という感じじゃないでしょうか。
日本国内のEC市場ではグループ会社がアパレルや食品界隈で存在感があるのでそこから広げていくのかなと想像していますが、中国の越境ECの中で売れ筋の美健領域の商材については中小メーカーが多い。
ここを開拓するのはやや苦手な分野ではないかなと思います。
注目のコメント
日本の大手商社と中国IT大手のタッグ。非常に興味深いです。
拙著『キャッシュレス国家~「中国新経済」の光と影』の最終章でも書きましたが、日本と中国の企業は、それぞれの持つ強みが補完関係にあります。
中国では、先端技術に長けた新興企業が、チャレンジ精神に満ちた若きリーダーたちのもとでトライ・アンド・エラーを繰り返しながら、多くのイノベーションを生み出しています。
日本企業には、技術や経営理念なども含めた、有形、無形の資産が数多くあります。
三井物産が蓄積してきたビジネスのノウハウやネットワークと、テンセントが有するのデジタル技術やウィーチャットでつながる約10億人のユーザー。互いの長所を掛け合わせることでプラスのシナジー効果を発揮できるのではないかと思います。
三井物産には友人も多くいますので、今後も注目していきたい案件です。いままで日立がテンセントと提携してIoTを生かし、中国での業務拡大を狙っていた。
商事会社までテンセントと提携するのは初めて聞いた。
三井物産はかなり大きな一歩を踏み出した。ビジネスモデルを変えていくだろうと思われる。広告代理店の業務領域を商社が担っていく一つの方向性になりそうですね。海外市場向けのデジタルマーケティングができるリソース不足、広告と店舗販促が融合されつつあることが商社にとっての追い風になっているように感じます。JVでしっかり運用できるノウハウもあるので期待しています。