Spiber、事業価値証券化で250億円を調達——米国での人工タンパク質量産体制構築などで
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250億円という規模、そしてスキームが気になる。①はリリースだが、ちょっと詳細は分からず…
Spiberは9月にもADMから約60億円の資金調達をしていて、そこからの一連の流れだろうが、一気に量産に向けて投資をする印象。Spiberのような研究開発型の大型調達が最近増えていて、②のINITIAL記事も併せてご参照いただきたい。
Spiber自体については、③の2019年10月のNP編集部の記事も併せて。
①https://www.spiber.jp/news/detail/id=483?s=09
②https://newspicks.com/news/5315936
③https://newspicks.com/news/4287894>創業からこれまでに、推定で350億円以上を調達している。
すごいな。しかし、研究開発に短期間にそこまでお金がかかるとは思えない。設備投資したとしても、そこまで需要があるとは思えないのだが。
>植物由来の糖類(グルコースやスクロース)から微生物発酵により生産され、石油由来の原料を必要としない。
微生物発酵となると、かなり良質のグルコース(ブドウ糖)やスクロース(砂糖)が必要になりそう。最も低コストなグルコースは一般的にコーンスターチ、つまりトウモロコシから作られるが、トウモロコシの生産には大量の窒素肥料が投入されていて、その窒素肥料の原料は天然ガスだったりする。
興和とかがやっているミノムシシルクにも注目している。
クモ糸を超えるミノムシの糸、強さの秘密を科学的に解明
https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nias/130229.html
ミノムシをガイドに沿って歩かせるとずっと糸を吐き続けるので、それを使って生産する。ただし、ミノムシの養殖技術が難しい。
以上、"an expert on the insect-material sector"の大場でした。
Japan's insect-material startups attract swarms of investors
https://newspicks.com/news/4335260QMONOSって名称はもう使わないのでしょうか?
ブランディング上、テフロンやゴアテックスみたいなポテンシャルを感じていたのですが。。
—-quote—-
クモの糸のタンパク質フィブロインは強靭ではあるものの水に濡れると超収縮が起こるため、これを元にした QMONOS を使った製品は、水に濡れた際の寸法安定性を保つことが難しかった。Spiber ではフィブロイン遺伝子から超収縮を生み出すアミノ酸配列の特徴を推定し、それを取り除くことで高い寸法安定性を示すタンパク質繊維を開発。QMONOS を Brewed Protein に改称した。