この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。
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取次を通さない「直取引」と独自の企画開発力で異彩を放つ出版社、ディスカヴァー・トゥエンティワン。創業社長として35年、成長を率いた干場弓子さんは、勝間和代さんなど時代を象徴するキーパーソンを発掘した功績でも知られる。
近年は、日本の出版コンテンツの世界展開にも尽力してきた。華やかで屈託のない笑顔の裏には、いくつものピンチを乗り越えた歴史がある。
社長を退任して1年。「楽しくなければ、仕事じゃない」と言い切る干場さんが指針にする哲学、そしてこれから描くセカンドキャリアとは。(全7回)
■第1回 今を楽しく生きる、ディスカヴァー21創業者の仕事道
■第2回 イノベーションは、個人の中の多様性から生まれる
■第3回 何のために仕事をするのか。私が見つけた働く理由
■第4回 「ないない尽くし」だからオリジナリティが生まれた
■第5回 企画のつくり方「テーマが先か、人が先か?」
■第6回 出版不況「3つの要因」と「2つの成長戦略」
■第7回 無理なく楽しく働ける条件は「自分で決められるか」
「課題を解決すること」
その為に
「WHAT、何を提供するのか」
「TO WHOM、誰のためにやるのか」
が重要である、という点は私も常に考えています。
>出版に限らず、すべてのビジネスは、課題に対する価値を提供するために存在すると私は思っています。
>大前提としてあるのは、売り出すのは自分ではなくWHAT、伝えたいテーマです。
>著者の自己満足にならないように「誰のために書くのか」のTO WHOMも絶対に欠かさないこと。
少し昔の言葉で言うと、プロダクトアウトなのかマーケットインなのか、に近いのですが、やもすれば「自社が売りたいもの」起点で考えてしまう所を、「この人(企業)は、何を求めているのだろうか?」を徹底的に考え、最適なサービスを提供する、という事が基本だと思っています。
この自社の利益から、如何に真剣にユーザーの利益に視点を転換出来るか、は重要なポイントで、過去「作れば売れる」「技術力が高い」という事業環境下で勝ってきた日本企業が、どうUXを徹底的に考え抜いている西海岸系の企業に伍していくのか、はもう何年も課題になっている点ですよね…(そしてみんな解っていても、なかなか変えられない)。
日本発のグローバルで利用されているサービスが殆どない、というのはそんな理由かと思います。
まさに
>最近は、自分を売り出すために本を出そうとする方が目につきますが、本末転倒だと感じます。
自分を売り出すのではなく、受け手が求めているからこそ、存在するというスタンスへの転換ですね。
ちなみにこのオノヨーコさんの言葉、本当に素敵…私もそんなチームを作れるようになりたいです。
>「ひとりで見る夢は、ただの夢だが、みんなで見る夢は現実だ」。
大なり小なり「ワクワクやトキメキを感じるモノやサービス」に対して、人は感動して心が動きます。例えば一見普通に見える商品でも、商品開発や由来のストーリーをしっかり伝えることで、感動を生み出すことも出来る。
自分が携わっている商品やサービスを通して、色々な人の人生を彩ることが出来ると思うと、仕事は奥深いです。
「本を出す意味は、それを手に取った人の人生をどう変えられるか、世の中をどう変えられるかという価値創造であるはず。」← 至言。ひとりよがりになりがちな学術系の本でも、売れた本にはささやかでもこれがあった。マニアックすぎるテーマの本ばかり出していますが、この点を今後も忘れないしようとあらためて思います。
干場さんが着るシャネルの新作ジャケット、お似合いです。