【民間臨調】新型コロナ対策の「日本モデル」は成功したのか
コメント
注目のコメント
欧米諸国と比べると感染者も死亡者も少なかったのは事実ですが、果たしてそれは日本の対策が良かったからなのか。その検証を試みたのが、民間シンクタンクが主導する民間臨時調査会です。メンバーの1人で、パンデミックを「予見」していた浦島充佳医師に寄稿していただきました。
400ページ超に及ぶ報告書の第4部では、「日本モデル」の形成過程についてこう指摘しています。
「戦略的に設計された精緻な政策パッケージのそれではなく、様々な制約条件と限られたリソースの中で、持ち場持ち場の政策担当者が必死に知恵を絞った場当たり的な判断の積み重ねであった」
官邸中枢スタッフは混乱の実態を「泥縄だったけど、結果オーライだった」と総括したそうです。
流行の第3波とともに暮れる2020年。年末年始も治療にあたる医療スタッフの方々のためにも、2021年こそは「泥縄」ではないコロナ対策を望みたいところです。日本の新聞などを読んで、コロナ検出の機器、方法などは絶えず開発されているそうだが、あまり日本全国で使用される報道はない。そもそもPCR検査についてはかなり疑問視している。
日本には製薬企業、ワクチンを製造する企業はたくさんある。しかし、ワクチンの開発についての情報、特にコロナワクチンについてはどのように研究開発しているか、ほとんど情報はない。
世界を見渡す限り、日本だけコロナが感染期間中にGoToトラブルのキャーンペンをやる。多くの患者が出ることを予想したうえでのキャーンペンでなぜやるのか理解できない。
患者の数が11月ごろから急増して、あまり緊張感はないのではないかと思われる。
中国が嫌われているので、中国から対策関連の情報をとる必要はないだろうが、日本人が好きな台湾からどのぐらいの対策情報を取り、学んだかわからない。
コロナ一つで戦後日本で培ったウイルスと戦うモデルをかなり問題を露見したと思われる。緊急事態宣言前に人々の行動変容は既に始まっていた、など客観的な分析に基づいた冷静な意見。
民間臨調による6つの提言のうち、特に重要だと思うのは、2)サージキャパシティの確保。浦島先生指摘のとおり、危機に対する備えは平時にあり、過去に何度もパンデミックを経験しているのに、医療供給体制のボトルネックが解消されておらず、柔軟性や予備力がないという状況を反省して、今後の対応を改善することが大切ですね。
アメリカと日本の双方の暮らしをみて、日本人の思いやりや尊重に由来する感染防止対策は世界一と言っても良いと思います。アメリカでは死者数が30万人を超えましたが、公共の場ではマスクはするが、家ではパーティをして騒いでいる、という一面もあります。
一方で、日本は政府(政治家)の政策レベルが著しく低いことや、世界のワクチン開発競争においてアメリカが絶対的優位性を築いたことも事実。
良いところは喜び、学ぶべきことは学ぶ、という姿勢を大事にしたい。