「私たちを外国人と感じさせない社会」スウェーデン移住13年の日本人一家
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誰がなんと言おうと自分が住んで自分で感じないとその土地が住み良いかどうかなんて判断できないはずで、基本的に世の中に溢れてるあらゆる情報が切り取られた一部分でしかないことを頭に入れとかないといけないよなあ。
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とても共感できる記事ですが、この社会を支えているのは高い税金であることも併せて考えていただきたいです。消費税率は25パーセント、所得税率は平均で30パーセント程です。しかし、税金さえ払っていれば教育や医療はカバーされ、セーフティーネットも充実しているため、いざという時には助けてもらえるという安心感もあります。外国人でも、税金をおさめて、平等主義、社会民主主義といった北欧の価値観を受け入れれば、社会のメンバーとして喜んで受け入れられる一方で、そうでないグループとはどうしても軋轢が生まれます。また、(移民でなく)難民は人道的に扱われるため、住む場所や教育のサポートなど、かなりのコストがかかり、多くなればその分財政を圧迫します。難民危機は、そんなに多くの難民が北欧レベルの生活を送れるよう保障するほどの余裕はない、というのが浮き彫りになりました。
昔から続くスウェーデンの社会のオープンで寛容な部分を感じれる部分は今でも沢山あります。
一方で2015年以前と今とでは確実に変わった部分も感じます。
ストックホルム市内の中心部に近い場所に住んでいると、自分が外国人という事を意識せざるを得ない場面に多く出くわします。またこの地域に元々住んでいるスウェーデン人達は高い税金を納めている人が多いからか、税金を通じた社会サービスの受益者の偏りにはとても敏感です。つまり高い税金を払った分、自分たちにもしっかりとした公共サービスを要求する、という意識。このような感覚は日本よりも強く持っていると感じます。このような背景にはやはり移民・難民政策があり、それが国民感情にも少なからず影響している部分は否定できないと思います。これはどの国でもありえる事ですが。
ちなみに私の観点でスウェーデンが素晴らしいと思うのは、自然と融合した都市や、家族とプライベートを尊重できる社会・労働環境。スウェーデンに永住する予定はないですが、日本に戻っても旅行や短期滞在で訪れたい国。もっと日本と近ければ良いのに、と無理な願いをしてしまう。スウェーデンもここ数年は中東などからの難民受け入れをめぐって国民からの批判の声が表面化するなど、これまで取ってきた「多文化主義」の限界ともいえる現象が見え始めています。以下の記事も合わせて読んでいただくと、スウェーデンの現在地がより立体的に理解できると思います。
「みんなの文化を尊重」かえって溝広げた? 「多文化主義」問い直すヨーロッパ
https://newspicks.com/news/5444887