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現職の高校教諭です。
なるほど、この論文は的を得ています。現場レベルでも、低所得者層に限って多いのが「早く就職してほしい」という言葉。「大学は遊ぶところ」とか「行っても意味がない」なんてことを平気で言う親がいます。新任の頃は衝撃でした。
少なからず無意識的に、学びたい生徒の足枷になっていると感じることが多く、この論文の内容は今後も周知されていくべきだと思います。

一方で、大学へ"気軽に"進学する人間も問題視すべきではないでしょうか。
先輩や親戚が、高校生から見た大学のイメージを形作って行きます。OC(オープンキャンパス)や学校説明会ではわからない部分を、入学前から正確に認識するのは困難です。また、低所得者層にとって学力格差も顕著です。平均点偏差値も低いことが予想されます。
『学力をつけずに大学進学→遊ぶばかり→学校の実態を知らない保護者が子どもに観念を押し付ける→意味がないと思い込む』
この流れで大学進学を諦める生徒が事実上多いです。

大学を"気軽に進学できる場所"ではなく、"気軽に学べる場所"にしていくこと。よく言われる人生の夏休みという言葉に相応しく、課題もせずに遊んでる奴もいるが、"自分を律して学んだものだけが力をつけられる期間"という位置付けで、大学のイメージを観念的に上昇させることが必要です。授業を受けさせてください。受けたいと思える授業改善をしてください。高校のように、教科の押し付けではなく、ある程度興味のある分野の学びなのですから。遊びのほうが楽しい授業では困ります。
大学側の授業も大きく変化してもらいたいものです。

保護者も、子どもの将来を俯瞰的に捉え、本人にとって本当に利益(学び)のある進路へ導いてほしいものです。

結局、大人の一言が子どもたちに届いている証拠でもあります。子育ての過程では、できないことができるようになる瞬間に歓喜したはずです。お金がかかるから学びを諦めなければならないなんて、そんな馬鹿な話はありません。
高校までの時点、いや、小学校の早い段階で学力や文化的素養が規定されてしまっています。「教育格差」松岡亮二でも紹介されていますが、意図的教育の有無によって、見るもの触れるもの、価値として埋め込まれたものが異なります。
現在で言うと、YouTubeの見れる端末を手渡されて放っておかれる子供がたくさんいます。一方で、意識の高い人は今こそ体験や触れるものを重視して子供に良い影響を与えようとします。そして、「学校で勉強頑張ってこい」と送り出します。
学校がいいか悪いか、進学がいいか悪いかということではなく、数値上は学歴一段階上がるごとに40代時点で100万円程度の年収格差があります。これは数値上の話ですが現実です。

小学校で働いていて、1年生で担当した子を経年で見ることができますが、残念ながら学校を通して激変する子はほぼいません。いるように見えて、その子の家庭背景や文化資本を見ると必然性を感じることがほとんどです。保護者と切り離して「覚醒」みたいな現象は極めてレアケースです。

公教育は、この現状を踏まえて、どうやって「再生産を打破し、流動生、移動可能性を高めるか」がテーマです。
論文にある通り、学奨学金を何とかしたり、高校無償化などの措置は有効だと思います。
「高校までがギリギリ」と思って育つ子は、高校進学時に努力できません。
高専を目指す子は小学校の時点でかなり優秀です。
最大の問題は、小学校時点で「頑張れば未来に様々な選択肢がある」と思わせることです。
高度経済成長成長期にあったように、「俺は中卒だけどよ、お前は進学すれば立派になれるから頑張れ!」と語れる社会構造にも一つの理想があります。
そして、そして社会全体が認識を新たにし、少なくとも高校までは進学希望を捨てなくていい社会になること、そこから先「大学進学目指したいな」と思える社会になってほしいものです。

そして付け加えるならば、大学院の位置付けであった旧帝大を、その他の大学と同列にしてしまったことも含め、職業訓練の場としての大学、エリートとしての教養を身につける場としての大学、修士の育成とそれを受け入れる社会構造ひっくるめて論じていかなければなりません。実際に大卒者が増え続け、一般企業でも大卒資格が採用条件になっています。
それでなければ「大学は一部の人が行けばいい」という突飛な意見となってしまいます。
考えさせられる論文です。「経済的要因」と「親の子どもに望む学歴の低さ」の2点が議論されていますが、それ以外に私自身が熊本の片田舎で感じたことをつぶやきます。

「なにも県外に行かなくても」「大学院までいかなくても」「その分野は○○だからやめておきなさい」などの親ブロック、親の思い込み、親のエゴや不安。

一家どころか親戚一同○○の職業についているという多様性のなさ、価値観の単一化、多様なロールモデルのなさ。

他にも学校の設計、経済的な支援など考えなくてはいけないことはたくさんあると思います。
大学に行きたい子は進学でき、勉強が苦手だけれど他の得意分野がある子は別の道でキャリアを描けるのがよいのではないでしょうか。ノルウェーの例を出せば、職業訓練校のような学校に進んで電気技師や大工さんになってもちゃんとした収入を得られますし、大学も大学院も無償なので、基本的に子供が自分で進路を決めるのが一般的です。ただ、普通の大卒ではなかなか就職やキャリアアップが難しいということもあり、修士まで取るのがかなり一般的になってきました。もしこの先日本もジョブ型に移るのだとすれば、一般的な「大卒」という肩書は価値が下がり、何を勉強して何ができるのか、どんな専門知識を持っているのか、が大切になってくるのではないでしょうか。
この点はMeritocracy Trapという本でも詳細に語られています。家庭の所得によって教育機会が削がれるのは、所得そのものだけではなく、親の子供に対する期待値の設定にもあることを認識しました。その気がなければ、奨学金も調べないかもしれません。もちろん奨学金などのサポートをより充実させる必要もあります。機会の均等は、私たちの社会の基本ですから。
高専という選択をして、特にSE系の方など、今「良かった」と思っている大人は多いでしょうし、すでに、大学の方がよいとは限らない時代は来ている。
ただ、親の世界観・文化が、決定的に子の進路選択に影響しているのは、もちろん事実。
子供は親や周りの人々の影響を受けやすい。 言葉に出さなくても教育への期待感は徐々に伝わるだろう。
全員が大学までいく必要はなく、学歴からスキルへ移行している今、新郎を決めるだけの情報が子供達にあるかという点も考えたい。親の考えに縛られることなく 子供達が自分で考えて進路を決めるために「道と道具」を用意したい。
また諸制度や経済的サポートも実態にあった形で提供できるよう都度見直しが必要。
経済格差が学歴格差を生む構図。「小学6年生と中学3年生の保護者約12万2000人を対象に「どの段階の学校まで進んでほしいか」という質問を行い、その結果を所得階層別にまとめている。「大学」と答えた人は、富裕層で81・0%であったのに対し、非富裕層で29・3%であり、50ポイントもの差がある。」
新卒で日本のAccentureに入社し、アメリカに長期駐在した際、当時の社内英語トレーニングとして、近所のアメリカの短大に通った。
そこで一旦働いてから、将来大学を目指したい30代、40代の方と出会い、勉強以外にも貴重な経験ができた。大学がもっと身近なものとなり、卒業後も生涯教育として入り直せる。
またコロナによる大きな労働環境の大変革から、スキルベースの採用と加速して、雇用の流動化を今こそ促進すること社会・組織を期待したい。

このためにも、副業もフリーランスも歓迎して、ニューノーマルの応じた、雇用・採用・評価・教育の大改革を今こそ大胆にスピード感持って進めてほしい。これって難しいのだろうか!?
私たち一人一人を大人として扱えば、別に難しいことではないとは思っています。

貧困であっても将来必ずセカンドチャンスを与える変革を期待したい。このために経営者には覚悟を持って、今の組織を変革してほしい!
あと私たちも個々人で決意し変革を協力することも大切!

STAY GOLD!!
私も実家は田舎で自営業を営む非富裕層で、親からも学歴を望まれていませんでした。
ただ、個人的には家業を継ぎたくないという思いが強く、親や先生の反対を押し切って自ら行きたい公立高校に進学し、奨学金使って大学に進学しました。
こうした経験をしてきた身からすれば、親の望みというより個人の意識の問題だと思うのですが、私のケースはレアケースなのかもしれません。
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