中国スマホメーカーの小米、時価総額1000億ドル超え-株高進む
コメント
注目のコメント
割高ではあるが株価収益倍率PER47倍と他のクレイジーなIPO銘柄等々よりはだいぶ合理的範囲内ではある。並居る中国格安スマホメーカーを抑えて生き残り収益を出してきている雷軍の経営力は凄まじい。
シャオミの2020Q3の決算についてはこちら。IoTライフスタイル分野に力をいれてきていますが、まだまだスマホのウエイトが大きい。シャオミの家電はいくつか持っていますが、価格と性能のバランスがいい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/916028a21480c7d38a5159b70a0c4099e6c01df0
以前、私がNewsPicks在籍時に書いたシャオミ家電についてはこちら。少々前の記事で、当時はまだシャオミ家電について日本語で書いた記事は少ない時代でした。扉の写真はシャオミの北京のオフィスです。
https://newspicks.com/news/2253301フィーチャーフォン時代の最大手で、現在は基地局に転換したNokiaは約200億ドル。EV/EBITDAで今期・来季予想で約7倍(伸びない予想になっている)。XiaomiはEV/EBITDAでも40倍超…
なおソニーは約1300億ドル、パナは約300億ドル。PMIなどを考えなければ、Xiaomiが家電などに領域を広げる中でパナを買収したら、技術・生産能力などではどうなるだろうと妄想してみたくもなる。
Nokiaとの比較は色々考えさせられる。電子機器は水平分業のなかで、技術という観点ではNokiaのほうがより基盤レイヤーかつ寡占。それでもXiaomiのほうが5倍以上評価されている。市場規模の違いはもちろんあるが、デバイス側はより水平分業のなかでマルチプル含めてこの評価差。水平分業だからブランド戦略などがヒットすれば成長のための投資はいらないが、一方で他社が同様の戦略を取りやすくもある(もちろんブランディングも模倣は難しいし、累積のブランディング投資もあるが)。
また、Nokiaはスマホ転換に遅れて戦略転換をした。Xiaomiは後発ではあったが、中国市場の成長が高くそのローカルから始まり、今はインドなどでも展開。例えば2010年とか2012年に戻れた時に、Nokiaとしてベストの戦略はどういうものがあっただろうか?