ピーチが定額乗り放題へ 国内初、全路線対象に検討
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ANAさんが以前に1日乗り放題をされていましたが、結局儲からなかったそうです。やはり猛者が現れるとのこと。
https://www.ana.co.jp/pr/02-1012/02-100.html
また、1日乗り放題の実施日2003年3月1日、首都圏の航空管制をコントロールする東京管制部のコンピュータシステムがトラブルを起こし空港は大混乱。
その時のチケット払い戻しなど窓口対応や、なんとか乗り継ぎたいお客様対応でさらに遅れが生じ、乗り放題以外のお客様まで大混乱。
こうしたリスクを考えると、一度に沢山の人を集めない、平準化させる工夫が必要でしょうね。飛行機はお客様が半分だからと言って、副機長は無しにしたり、CA半分にしたり、燃料半分にしたりするわけにはいきません。
となると、乗船率がどうであれ、コストは固定。
であるならば、『空気を乗せて飛ぶよりは、お客を乗せた方がいい』ということにはなります。(乱暴な言い方ですが)
これが、マイレージの元になる考え方で、だから、優良顧客をマイレージという無料航空券で囲い込むことができます。
ただ、ここは、統計的に座席稼働率を計算して、お金を払うお客さんで満席になることが予想される航空便にはマイレージ席はでてきません。
LCCは、もともと全便での高い稼働率を想定する業態です。
経営効率をギリギリまで追求することにより、低価格運賃を実現しているのです。そのためLCCの場合、マイレージプログラムは設定していないことが殆どです。
ですが、飛行機は飛行機なので、上記のマイレージ理論は当てはめることができます。
今回は、『乗り放題』と『空き席が想定される便』を組み合わすことができるなら、イケる!ということなのでしょう。
良いトライだし、コロナ禍のとき限定のプランであれば、良いのではと思います。航空会社ならどの会社も一度は考える、鉄道でいうところの回数券や定期券に近いサービスですが、まぁこれが古今東西うまくいきません。結局飛行機をよく使ってくれる人というのは限られていて、またそういう人は安いチケットを組み合わせるのが航空会社の想像以上にうまく、たとえは悪いですがスーパーで総菜の安売りシールを待っている常連客のような状態なのです。ほかにお金を落としてくれる仕組みをつくるか、予約は取れず当日空席がないと利用できないような、微妙に使いにくい仕組みにするかしかないように思われます。
ただしピーチは成功体験として、航空需要があまりなかった関西空港を起点に地方都市へ運航しても顧客はなかなか獲得できないのではないかという下馬評を覆して、運賃が安いからと毎週孫に会うようになった高齢者や、ちょっと韓国料理を食べに出かける若い女性客など、既存の客層と被らない新しい市場を開拓できたというものがあります。今回もそれを狙っていることは明白ですが、このコロナの中、柳の下に二匹目のドジョウがいるかというと、私ならそこに賭けたくはないなというのが本音です。