【DX】成功の鍵を握るのは「ノーコード」だ
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デジタルトランスフォーメーションとは、ソフトウェア企業に生まれ変わること。業態はそのまま。ただソフトウェア企業のような経営ができるようになること。
そのためには、
1)守りのIT投資をする:レガシーシステムをモダンなSaaSに入れ替える。職種ごと、業界ごとにマーケットシェアトップのSaaSを導入すれば間違いない。間違ってもSIERに丸投げで社内システムを構築させてはいけない。
2)攻めのIT投資をする:売上を稼ぐサービスは内製開発する。外注すると1人月150-200万円はかかる。内製するとエンジニアに100万円払っても割安な上、知見が貯まる。ユーザ要望にquickに対応ができる。
3)Acquihireする:内製開発できる人材を擁する会社を買う。好事例は下記WalmartとDisney。
Walmart、はリアル小売りからハイブリッド小売へとソフトウェアを活用して変貌を遂げた好事例。半径10マイル(約16km)の商圏の中で、全米人口の90%をカバー。この店舗を活用してAmazonを猛追中。2020年のEC売上は4兆円
・Curb pickup:EC購入後に車で商品を取りにいける
・Associate delivery:Walmart従業員が帰宅途中に配送する
Disneyは、コンテンツKingとしてD2C流通(要するにストリーミング)のソフトウェアを手に入れてDisney+を2019年11月にローンチ。約1年強で8680万人の加入者を獲得(2020年12月2日時点)。2020年の売上(D2C)は1.1兆円程。ローンチで1年でこの数字は驚異的。
そういえば、3ヶ月ほど前に最新のノーコード158社のレポートを纒めました。
https://note.com/onecapital/n/nd5bfa972654d
注目のコメント
気軽に試してみることができるのは便利。
あえて工作にたとえて色々なプログラミングを考えてみます。あくまでも自分の感覚的な解釈です。
WEBにあるチュートリアル、短期スクール:プラモデル。部品もすべて過不足なく揃っており作り方も書いてあるので基本的に失敗しない。しかし、部品点数が多くなるとそれなりに難易度は上がるし、自分で塗装するなどの楽しみもある。ただ、そこから逸脱するのは難しい。
ノーコード:ブロック。基本的な部品を組み合わせると基本的に無限とも言える造形が可能。ただし、万人が任意の造形物を作れるかというとそこは訓練やセンスが必要。また、「こんな形状の部品があれば便利なのにいまはない」ということが存在しうる。また、強度とか他のことを気にし始めるとそこは設計に入っていないこともある。
通常のプログラミング:自分で設計図を書いてホームセンターで適当な具材を買ってきて自分で切断、組み立てなど。できることが格段に増えるが、敷居が高い。
高度なプログラミング:ない部品があれば自分で3D CADをおこして3Dプリンティングまでしてしまう。この日本だけ真っ白なマッキンゼーの調査資料には正直違和感があるし、後半の企業内業務も含めたDX化の話をするのにB2Cだけを並べたこの調査が適切な前振りとも思えない。
個人的な感想を付け付け加えるとすれば、デジタルに関する主導権をITベンダーが担ってきたのを日本の敗因とするとして、「鍵」と称してノーコードに飛びつくのはやはり短絡的だと思う。
意思決定から現場まで様々な階層でビジネスと技術の両方を理解出来る人材を蓄積してこなかったのが問題の根っこであり、そこはIT投資のあり方から人材の採用やキャリア形成も含めて企業の体質の変化が無いと結局解決しない問題のはずです。
ぶっちゃげそういう人材がいて意思決定が出来る組織であればノーコードもSaaSも適材適所で既に使っているはずです。ノーコードは問題の複雑さを隠しはしても無くしはしません。
トランスレーターなんて風変わりな言葉を持ち出さずともそれ普通にPMの仕事だったりと、エンジニア視点では正直納得感の薄い記事です。ここに出てる利用者増のデータは間違ってるでしょう。このデータによるとビデオ会議の利用を増やしたユーザーは10%以下です。皆さんの実感にあっていますか?