火力発電の燃料に水素、2030年に年300万トン…脱炭素社会へ政府戦略
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注目のコメント
この数字自体私は伺っていないので、この情報が正しいのかどうかわかりませんが、なぜこうもポロポロ情報が漏れて報道されるのか。
政府委員会の予定も狂うので、本当に迷惑してます。
とりあえずこの情報が正しいとして、50年に年間2000万トンの消費量をめざすという規模感をちょっと考えてみましょう。
現状では消費されている水素の7~8割は化石燃料から作られています。それはCCS(化石燃料を燃やすときに出るCO2=carbon を捕まえて=caputure、地下に貯留する=strage を略してCCS)を併設しないとCO2削減には貢献しませんので、将来的には再エネあるいは原子力等CO2を出さない方法で起こした電気によって水を電気分解して水素を作るということが必要です。
これがいわゆるグリーン水素ですが、今のところ福島県浪江にある「福島水素エネルギー研究フィールド」が20MWの太陽光発電と水電解設備(FH2R、最大10MW、定格6MW)が世界最大規模と認識しています。(今年3月の時点では、ですね)
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101293.html
https://www.toshiba-energy.com/info/info2020_0307.htm
ここの公称の水素製造量は年200トン。水電解設備を増強すれば年400~500トン規模が可能と認識しています。
年間年1000万トンはこの20,000倍、2000万トンだと40,000倍ですよね?
(ここまでの情報や計算間違っていたらご指摘ください)
こりゃ結構な・・・という規模の話です。また水素。今までは日経が大部分のソースだった印象だが、今日は読売。
日経の下記の12/8の報道と比較すると
・年:両方とも2030年
・対象:読売は発電(火力代替)、日経は発電に限っていないが発電にフォーカスしている印象
・規模:読売は300万トン、日経は1000万トン。なお、2017年の水素基本戦略では2030年目標は30万トン。ただし、読売は「現状200万トン」とある(差各種産業用途だろう)。これについて検証したりしたことないが、そうだとすると純増は100万トン。何を対象にどう測定したか、特に正式発表があった時にはチェックが必要そう。
https://newspicks.com/news/5446779
最近、水素ニュースフローが増えていて、以下が主だったもの。
11/3読売:トヨタ、燃料電池車の生産能力10倍に強化…「究極のエコカー」量産へ
https://newspicks.com/news/5357189
12/10日経:日鉄、50年に温暖化ガス排出ゼロ 水素利用や電炉導入
https://newspicks.com/news/5454520
12/10日経:電力会社に排出枠 経産省検討、再生エネ拡大促す
https://newspicks.com/news/5452702
12/11東洋経済:「水素」「EV」で急速に国策が動き出したワケ
※これはニュースフローではなく理科大橘川教授の解説記事、JERA・アンモニアがキーワード
https://newspicks.com/news/5455581ああ、頭がいたい。
最近これ関連の仕事ばっかり。
国策だから、なかなか全否定しがたい(目の前の人に文句を言っても仕方がないので)。
国内でCCSが難しいから、海外でCCSした水素やアンモニアを輸入して火力で燃やすと。
ロンドン条約改訂して海中にCO2捨てれないものか。
または、アホみたいに風力入れて、イナーシャ制御込みで出力抑制した方がいいんじゃないか。そこら中の海が風車だらけになるけど。
あるいは、そこまでして火力発電に拘る必要があるのだろうか。
アンモニアは液体水素よりはマシで、かつ他国にない独自路線だから、ナショナリズム的な価値が上乗せされているのだろう。
エネルギー的に無駄でしかなくとも、政府の財政支出で仕事が生まれればよいのなら、本当の意味でグリーンニューディールなのかも知れない。
人間はあるがままに世界を見ることができない。
占いを廃止できないように。