今日のオリジナル番組


詳細を確認
どこでも栽培可能!?「農業イノベーション」
本日配信
215Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
本当にすごいニュースです。はやぶさ2と同じくパーフェクトな成功。中国の宇宙開発における技術力が世界トップレベルにあることは、もはや疑いようがありません。

44年ぶりの月サンプルリターンの成功、それだけでもすごいニュースなのですが、このニュースは中国の宇宙開発における目を見張る躍進の象徴的な出来事でもあります。

嫦娥5号はアポロと同様の月軌道ランデブー方式を採用しました。つまり、複数台の宇宙船による複雑なミッションとなりました。

軌道船と着陸船が一緒に月に行ったのち、着陸船のみが月面へ。その上昇ステージのみが月軌道に戻って軌道船とランデブー・ドッキング。サンプルを軌道船に受け渡し、軌道船が地球へ帰還、という手順です。

非常に技術的に難しい(かつ日本がまだ行なっていない)要素が多数ありました。列挙すると、
1. 月面への着陸
2. 掘削、サンプル採取
3. 月面からの打ち上げ
4. 月軌道でのランデブー・ドッキング
5. 月軌道からの直接帰還(しかもアポロのように一度高度を上げたのち再突入する大気圏スキップ飛行)

1はこれまでも実績あり。5はあらかじめ技術実証ミッションを飛ばしていたみたいです。2, 3, 4は今回が初です。それを全て一発成功。もう、唸るほかありません。

中国はこのような国営宇宙開発だけではなく、民間も非常に元気がいいです。しかし、中国の宇宙開発は一朝一夕に始まったものではなく、実はかなり長い歴史があります。

その礎を築いたのが、中国の「ロケットの父」と呼ばれる銭学森。実は彼、僕が今勤めているNASAジェット推進研究所の共同設立者でもあります。しかしなかなか時代に翻弄された人で、レッドバージにあい、共産党シンパだと無根拠な疑いをかけた末に中国に送還、そしたら中国で核ミサイルと長征ロケットを作ってしまった。アメリカにとっては本当に愚かなものをしたものです。

字数が収まらないので、続きはここに書きました:
https://uchu-no-hanashi.hiroono.com/father-of-chinese-rocketry/

追記 りゅうせきさん、誤字の指摘、ありがとうございます。
日本でははやぶさ、中国が月面探査。それぞれ宇宙ではいい成績を取っている。
日本のはやぶさについては中国ではかなり大きく取り上げ、日本より関心度が高い。日本の宇宙技術は高く評価されている。
「はやぶさ2」も中国の嫦娥5号も、アメリカのオシリス=レックスもサンプルリターンを進めている。今や惑星科学はサンプルをとってくるのが基本となりつつあり、その先鞭をつけたのが初代「はやぶさ」。でも国旗を立てるのは中国らしいな…。
中国の月面探査の進展は米国の危機感をより高めるでしょう。中国も、地球上の資源は米国に押さえられているので、月面を始め宇宙では中国が先に探査・開発を進め、優位な地位を得ようと言うのですから、米国やロシアが警戒するのは当然であるとも言えます。米国も、欧州各国も、ロシアも、どこか一ヶ国が突出し、その国への依存度を高める危険をよく理解しているのです。
一方の米国の有人月面探査計画であるアルテミス・プランが加速されるのかどうかはバイデン新政権がどのような対中認識でいるかにかかっています。バイデン新政権が出だしを間違えると、中国が一気に優位の確立に動くかもしれません。
中国、月からのサンプルリターン成功!
中国は月探査では13年に月面着陸に成功し、19年に世界で初めて月の裏側に着陸。今回のサンプルリターン成功をテコに、月面基地建設や有人探査、レアアース等の資源開発を進めていく予定です。
中国が国家の威信をかけて行った月面探査をアメリカは50年も前にそれも有人飛行で行ったのですから凄すぎです。
月面での土壌採取ミッションを実施した中国の無人探査機「嫦娥5号」が17日に無事地球に帰還したそうです!
本当に素晴らしい技術力。素直に称賛したい。

しかし、先進国同士の宇宙利権の争いや、防衛視点の醜い競争は是非やめてもらいたいもの。あくまでも人類のサステナブルな平和のために、国際的ルール作りや共存共栄の道を構築してもらいたいものです。日本はそういう観点でリーダーシップを発揮できないものか?
EVも宇宙開発も、米国と中国の2強の争い。

こういった状況をみると、米国が中国を抑え込もうと躍起になっていた意味がわかりますね。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
このニュースについては日本の民放でも見かけず、初めて知りました‥。NASA(Space X)やJAXAのようにメジャーSNSアカウントで状況を逐次報告してくれていたら、大いに盛り上がれたのに‥。技術や人材はともかく、偉業達成の感動は世界全体で共有しても中国にとって損はないと思いますので、国外でも広く映像公開をしてほしい。