トヨタ、「AA型種類株」すべて消却へ
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注目のコメント
あれから5年もたったんだと、5年の歳月を短いような、そして師走という季節柄、金融市場の変遷も感慨深いです。
発行当時のトヨタの株価8153円、日経平均は20522円でした。
当時の発行価格はアップ率30％でしたけど、日経平均は見事に当時から30％アップしてます。
なお、記事には2回目の発行の考えはないとありますが、一応定款では、第五回まで発行できるようになってるので、発行の可能性はありますけどね。結局消却となったか…
①が発表時のPick。スキームとしては①時価より20％高い価格で発行、②5年を目安に発行価格での買取請求もしくは普通株へ転換可能、③配当は通常より抑えられる、④議決権は保有するが非上場株式で譲渡制限がある、というものだった。
資金調達的には全く必要なく、だから合わせて自己株取得をしていた（②）。ようは機関投資家→個人投資家に議決権を一定シフトするチャレンジで、そのためにリスクリターンを下げた金融商品設計とした。
当時の解説記事（③）や可決時のPick（④）、そしてそのコメント欄が極めて重厚なので、これらを読みながら改めて考えたい。
①https://newspicks.com/news/943057
②https://newspicks.com/news/1093132
③https://newspicks.com/news/946348
④https://newspicks.com/news/1015170瑣末な話ですが、これを引受けのリーグテーブルに入れるか議論するために証券会社みんなでワザワザ集まったのを思い出しました。それくらいイレギュラーでした。
市場原理や常識を無視した案件で、新しいもの好きの手前は、トヨタかっこいいなと思ったものでした。
個人的にはあとに続いて欲しかったですが、まあトヨタだからなせたことですかね。
