英作家ジョン・ル・カレ氏死去、89歳 スパイ小説の名手
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もう氏の新作が読めないかと思うと、とても残念だ。『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(『裏切りのサーカス』)はグレアム・グリーンの『ヒューマン・ファクター』に匹敵する名作だが、あれは原作を読んでから映像作品を見ないと、意味不明になってしまう。日本人が大筋を知った上で、赤穂浪士や坂本龍馬のドラマを何度も観てしまう感覚に近いものがある。ちなみに「サーカス」はショーの事ではなく、秘密情報部(MI6)を指す隠語の事。
ジョン・ル・カレはイギリス秘密情報部(MI6)に在籍していた。そして、同じくMI6のメンバーでありながらソビエト連邦情報機関(KGB)の協力者であったキム・フィルビーの事件から小説の着想を得ていたということである。
初代007のショーン・コネリーが亡くなり、今度はル・カレか…。スパイ小説の一つの時代が終わった感じかな。でも今度はトム・クルーズが宇宙ステーションでミッション・インポッシブルを撮る時代。そのスパイ小説の先駆けに合掌。