新型コロナ 国の感染者データ集約システム 入力が現場の負担に
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【4月に現場の意見を国に伝えた張本人です】
わたくしが今年の4月末に当時の内閣府副大臣 平将明さんとやり取りさせて頂き、医療現場の非効率な現状をお伝えした経緯があります。
(当時のやり取り→『医療現場 業務改善の第一歩』https://note.com/cutetanaka/n/nbac8c07a1455)
いろいろ批判はあるかと思いますが、混乱下でないと大きなシステムは変わらないコトも分かっております。
ただ今は世界的パンデミックの最中で、細かいデータ収集は困難です。
将来的にはビックデータの構築や個人医療データの電子化などの観点から、医療情報のオンライン化は必須と考えますが、現状ですぐに移行できるわけではありません。
今回は「新型コロナ」という人類にとっての差し迫った脅威から表に出た『HER-SYS』ですが、取り組みとしては悪くありません。ただ、現場の状況に見合っていないシステムであることは間違いありません。
いまこのシステムに難をつけるのは程々にして、今後、長期的な視点で医療現場をはじめ多くの社会でより効率化できるようなシステム構築のために試行錯誤頂ければいいのでは、と思います。
わたくしのブログ『肺癌勉強会』にもコメント致しました。
https://lk.hatenablog.jp/entry/2020/12/14/060000「そもそも入力されたデータが活用されていないことが極めて大きな問題だ」「医療機関などの破綻を防ぐのが最優先なのに、活用の見通しが立っていないデータの入力を、国が何のために求め続けているのかわからない。国の施策は現場のために行われるべきで、負担をかけるべきではなく、自治体の役に立たないなら入力する必要はないはずだ」
「医療機関からは入力項目の多さや煩雑さを指摘する声が上がり…」
さもありなん、の印象。日本人は、全体最適の観点からミニマイズすることが本当に苦手。これは民間企業でも、未だにそうだと思う。誰かが「あれなくても大丈夫なの?」と言えば、「確かにその可能性もあるね、入れておこうか」となる。そもそもこれまで疑問も持たずFAXでのやりとりを続けていた組織では、何かのリスクをとって最適化しようと声をあげる人がいないのは、全く不思議でない。(でも変えなければならない)