サステナビリティ、欧州企業の本気度と日本との落差
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消費という側面においては、企業が取り組んでるかどうかだけでなく、消費者が個人の利便性ではなく、社会全体のサステナビリティを意識した選択ができるかも重要です。で、結局回り回って、自分たちが出来ることからやろうね、だけで議論が終わる気がします。出来ることからやること自体は間違ってませんが、その先に事業の仕組みを変えていく取り組みが見えないことが課題でしょう。
例えば、計り売りはプラスチック容器ゴミを減らす効果はありますが、店舗が空いている時間に出向くのは人によっては手間です。商品によっては、購入するのに遠くまで出かける必要が出てくるでしょう。衛生管理は自己責任の部分が大きくなります。もっと言えば、店舗までの移動手段もサステナビリティの観点からは自転車、歩き、電気自動車もしくは電車が良いということになるわけです。
店舗側も計り売りにしたら商品管理方法や仕入れ方法が変わります。それに応じて受発注や商品管理のシステムも変える必要があります。もちろん物流もグリーンにしていく必要があります。
まあまあ本気でサステナビリティに取り組もうとすると、少なくともこのくらいやる必要が出てくるわけです。「そこまではちょっと…うち一社じゃできないし」とか「そこまで面倒なことは毎日できない」とか言う話じゃなくて、「よし、じゃあどうやってその社会を実現しようか」という姿勢で企業も消費者も向き合うことができるか。差があると言うなら、ここに日本と欧州の差があるのかもしれませんね。サステナビリティへの配慮と省資源、循環型社会への取り組みは、確かに日本は大きく遅れているとしか言えない。特にプラスチックゴミに対する消費者の意識が低いように思える。
日本の消費し選択眼は世界トップレベルと言われ続けてきた。品質だけではなく、環境配慮という視点も持つべきときが来ていると思います。