【最先端教育】学力偏重から「ホール・チャイルド」へシフト
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注目のコメント
何度もコメントしていますが、今の日本に必要なのは初等教育の変革だと思っています。
これまでの所謂つめ込み式から、自らの頭で考える形へ転換が必要です。
私が通っていた中学校は、当時の文科省の実験校的な扱いだった為、非常にチャレンジングな学習体系でした。
この記事を読んでみて、まさにコミュニケーション、批判的思考能力、コラボレーション、創造力を育めるプログラムであったと改めて思いました。
・通常の教科に加えてHuman Unitという哲学の授業がある
美しさとは何か、芸術とは何か等を、皆んなで徹底的に議論します。
・社会課題をプロジェクトベースで追求する
社会の授業では、例えば先生が突然「この近くで過疎化が進んでいる市町村をピックアップしたから、5人位でチームを組んで、自分たちで役所にアポイント入れてインタビュー&現地に行って、過疎化の原因、どうしたら解決出来るか、2週間後にプレゼンして下さい」みたいな感じです。
・自分で問いを創る
修学旅行では、個人で研究したいテーマを設定し、東京にいる第一人者にインタビューし論文に纏める、というものでした。
私の友人は、「心はどこにあるのか?」というテーマで、脳科学者、精神科医の方などにインタビューしていて、とてもエキサイティングでした。
・常識を疑う
数学では「円周率が3.14の理由を各自で考えて」、理科では「地動説は本当に正しいのか」などでした。
・創造力を養う
美術では「消しゴムで絵を描いてみて」など…
挙げればキリが無いほど、知的に刺激を受ける毎日で、間違いなく今の私は中学時代に培われたと思っています。
(ちなみに、通常の受験勉強はそれはそれで自分たちでやってね、というスタンスなので大変でしたが…)
早く日本でもこんな教育が展開されるといいのに!とずっと思っています。
※追記
ちなみに頭だけではなく、心身&グローバルという意味では、2年生の頃に山を貸し切って、文明を持ち込まない(火も火起こし器、食料も1年かけて自分たちで育てたもののみ…)というサバイバルを、アメリカの姉妹校の子たちとやりました…色々鍛えられました笑竹村さんの記事はいつも共感しかないので、最高ですね。
学力偏重から脱却できない日本の教育には危機感しかありません。
何が悔しいかって、40年前から、「学力偏重型の教育は限界が来る。詰め込みではなく、子どもたちには社会とつながり、創造的・協働的に教育活動に取り組んでもらう必要がある。」と文部省内では議論があり、まさしくホール・チャイルド教育へのシフトが図られようとしていたのです。
その結果、(一歩目として)生まれたのが、「ゆとり教育」や総合学習の時間だったわけです。
で、学力偏重型から脱却しようとしているわけなので、国際的な学力テストの成績は全体的に落ちるわけで、そこで代替する指標を持たずに「学力が下がった!学力が下がった!」と社会が騒ぎ、脱ゆとり・さらに強い学力偏重型の教育に”リバウンド”してしまったのです。
今回の学習指導要領改訂で相当改善されています。無論、学校現場は改善しないといけない事がたくさんあります。コメントをみても厳しいコメントが多いですね。同時に、皆さん学習指導要領を読んだ事がない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。是非とも一度手に取ってみてください。今の学校現場が目指している理想を理解し、それに対して文句を言うのではなく、当事者として何ができるのかをしっかりと考え、行動を起こしていきたいですね。非認知能力や学びのマインドセットは「子ども一人で育てられるものではなく、家庭、学校、教室など日々子どもが時間を過ごす中で育まれていくものです。子どもが過ごす場所すべてが子どもに影響を及ぼす場所です。」本当にそうだと思います。そして、そんな環境は親のみ、学校のみ、では作れません。子育てをしていて思うのは、自分ひとりでできる事ではない、ということです。子供たちは社会の中で生きていかなければなりませんが、一人の人間がそんな複雑なシステムについての十分な知見を与えるなど不可能です。記事に出てくるようなホリスティックなアプローチはエリートとかとは関係なく、子供が幸せで生産的な人生を送る上でとても重要だと思いますし、それにはコミュニティ全体で育てていくという大人たちのマインドセットも求められているのではないでしょうか。