アップル「初ヘッドホン発売」が意味する戦略
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これ、先日も書いたばかりだけれど、さらにこの先の本丸は消費財の空間測位とセンシングデバイス化のほうですね。個別最適化ももちろん大事だけれど、全体最適化に必須な接点の開発。
これからいわゆるスマートシティ化が進むと、空間の中で人やさまざまなデジタルエージェントがある瞬間にどこにいて、どこに行こうとして次の瞬間に何が起こるのかを、個々のデバイス側はもちろん、全体の系として環境側が正確に把握してることがとても重要になってくる。今そのためにLiDARやらSLAM化やらがホットになっている訳だけれど、現時点でまだ十分実効的なソリューションが出ていないのが空間内での回転測位。
Air Podsは、誰もが頭に装着するデバイスが通信と回転測位を正確に行えるようになることでこの課題を解決し得る突破口を開きつつあるし、LiDARがスマホ、さらにはARグラスに装備されるようになると、空間記述データの高頻度のアップデートはユーザーが行うという、今より圧倒的にロバストなステージに社会が移行できる。
アップル製品身につけてないと、「現実空間」という新しいスマートデバイスの中で、「コモングラウンド」という空間OSに接続できない(必要なサービス受けられない、アプリ使えない)という状態に移行してしまう未来、数年のスパンで見えてきたかも。
あ、ちなみに上記にある実空間のOS「コモングラウンド」の開発と実証実験機会の提供を行う日本発のサンドボックス「コモングラウンド・リビングラボ」、本日大阪・天満にオープンです。本当にAppleが好きな人が買う。
それでいいと思います。価格帯は、iPad Air並みですからね。Appleで散財するのなら、そちらを選ぶ人が多いでしょう。
すでにいくつもApple製品を持っていて、さらに充実させたい人が、フラッグシップの1つとして、AirPods Maxも揃えるのはあり。
Appleならではの、こだわりの質感と造形美ですから。機能面よりブランドでの所有欲を満たすモノだと考えます。う〜ん。本田さんの記事なので、かなり信頼して読むのですが、このMaxが「ポータブルオーディオ市場に侵攻する第一歩」になるかなぁ?
そもそもポータブルオーディオ市場ってスマホで音楽を楽しむ方が主流になってしまったので、侵攻する市場があるのか?このMaxは、重さも価格もMaxなので、長時間モバイル時に音楽を聞く用途を満たせるのか?
わざわざ独自チップを積んでいるのは、空間オーディオ再生用途がメインで、それをモバイルでストレスなく楽しませることが出来れば、ポータブルオーディオ市場?を席巻できる要素があるかもしれませんが、かなり懐疑的ですね。
空間オーディオに将来性があることは間違いないとは言え、Maxでなくても空間オーディオは楽しめますので、Maxが価格なりの価値を出せるかがポイントだと思います。