テスラは本当にエアコンを造りたいのか
日本経済新聞
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ヒートポンプですか。電池をこてこてのハードウェアと表現する記者の方なので、デバイス戦略は最初にブランド構築した垂直統合、その後キーデバイスを押さえて水平統合という単純化するとそういう結論になるんでしょうね。デバイスの研究開発は生半可に出来ないですから、それを愛し過ぎてしまう日系メーカーも思考を変えなければなりません。
未利用熱の研究開発は既にNEDOが各種プロジェクト進めていて、ヒートポンプも一定の成果が出ています。
(参考1)未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100097.html
(参考2)次世代型ヒートポンプシステム研究開発
https://www.nedo.go.jp/activities/FK_00207.html
ただしテスラを正しく恐れる点としては、新デバイスを商品にパッケージングして新市場を立ち上げられる点にこそあると思います。
テスラは実はバッテリー起点のメーカーとかよく言われてますが、それを実現するために新デバイスの新市場を立ち上げられる能力こそがテスラの強みだと思います。正確にはモデルYはエアコン暖房時のヒートポンプ初採用ですね。
それまではPTCヒーターでしょうか。
PTCヒーターは電気抵抗を熱に変えるので、理想状態でも効率は100%。
ここで言うヒートポンプは冷媒の凝縮と気化を利用する冷凍サイクルを用いるので、効率は良い状況で7倍、700%まで持ち上げられる。
単なるエアコン利用だけでなく、バッテリーの温度マネジメントにも使いたくなりますよね。特に低温時の性能低下には暖めるのが1番ですから。