三菱商事、ミャンマーで鉄道車両受注 総額690億円
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かねてから注目されていた件。ヤンゴン環状線向け66両、ヤンゴン・マンダレー線向け180両を納入とのことで、円借款で手当てのこと。本件は先行して行われていた円借款によるヤンゴン環状線改修計画の一部であり、対ミャンマー円借款政策の重要な案件。
三菱商事によるプレスリリースはこちら。写真、地図、動画などが入り、概況を俯瞰しやすいです。
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2020/html/0000046331.html
ミャンマーは総選挙が終わり、引き続きNLD政権となりある種の安定。軍人議席の割り当てや、政府系企業の軍の関与のほか、少数民族問題などの論点もありますが、過渡的な状況ではそれ自体が悪と判断するよりも、それによって生じうるリスクを洗い出し、シナリオを想定しておくことが重要だと思われます。
ミャンマーは2011年のテインセイン政権の発足から、経済的には再スタートだと言え、そのなかで、鉄道をはじめとした重要インフラの整備は当面、非常に重要なプロジェクトであり、それらの成否がミャンマー経済の発展をも左右すると思われます。スペイン製の車両なのか。。。
一私企業の営利のためのことなので、とやかく言うのは野暮であると重々承知ですが、この件でミャンマーにおける日本の存在感が増すことがあまりなさそうなのが残念です。これはミャンマーに駐在して勝ち取ったディールなのか、遠隔で交渉して勝ち取ったディールなのか。後者なら、海外駐在思いっきり引き上げて日本から仕事できちゃう事になるんですかね?