ファッション産業の環境への影響 初の実態調査へ 環境省
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夏には小泉環境大臣がファッション業界・素材業界と意見交換をするなど、これまでも動きがありました。
「日本企業による環境への影響については定量的なデータが把握されていない」ということですが、例えばこれまで、自社方針と社会環境への影響についての情報開示度合いを示す Fashion Transparency Index で日系企業の参加は少なく、数値が50%以下であること(一位はH&Mの73%)が指摘されてきました。
特に日本の場合は、透明性が高くなくとも社会的・環境的配慮が行き届いている事業者もあると考えられます。そのような事業者の発掘とアピールのためでもあるのでしょう。
少しでも早く、調査の段階から改善の段階に移行し、業界全体の底上げに繋がるといいですね。先週、山梨のオーガニックコットン畑で、綿摘みを体験しつつ、いかに世界の綿花畑の環境負荷が高いかという話を聞きました。
綿花は、オクラなどと同じアオイ科の植物なので、虫が食べにきてしまう。それを防ぐために大量の農薬を使い育てて、その後、綿摘みを効率的に行うために、大量の枯葉剤を散布して、茎や葉を枯らして、綿を摘む。機械で行うよりも、手摘みのほうが高級な綿になるため、ウズベキスタンやインドでは児童強制労働の温床になっていて、そこで働かされた子供達は、農薬や枯葉剤の影響で大人になっても健康被害が続いている、とか、なかなかに暗い話の連続でした。
それもこれも、ファストファッションなどの安価な洋服の大量生産、大量消費、廃棄が、元になるのですが、、
個人としては、ファストファッションを『安いなぁすごいなぁ』と思いながら購入もしてしまうので、どうしたらいいのか、と、胸の痛い問題です。(涙)11月末に、小泉環境大臣がメディア関係者と会見したことがこのような調査行動に現れているのだと思います。
迅速な動きをまずは評価したい。調査結果を公表し、社会の関心を引きつけながら、国際社会での発言力をもつためにファッション協定に参加する、と間延びしないようにスピーディーに活動を続けてほしいと願います。