飛行中にエンジンカバー外れる 「重大インシデント」認定 那覇発の日航機
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エンジンのファンブレード(扇風機でいう羽)2枚が破損して遠心力で飛び出し、エンジンカバーを突き破った(エンジンカバーも飛んで行った)という事ですね。
片側エンジン大破、部品飛散という事。
都心低空飛行時に、渋谷や、新宿上空で起こっていたら、空からエンジン部品が降ってくる訳で、大惨事ですね。怖い。
注目のコメント
航空機の運航で発生した事象について、事故や重大インシデントに認定される場合があります(ざっくり言うと、事故は主に人身被害の発生、重大インシデントは事故につながりかねず調査が必要とされる、さまざまなトラブルのことです)。
今回の事象は「発動機の破損(破片が当該発動機のケースを貫通した場合に限る。)」にまさに該当する事例で、それを適用したという意味で「準ずる」という言葉遣いになっています。
ジェットエンジンは、要はファンやタービンなどの羽根(ブレード)を何百枚も持ち、それが高速回転しているものです。ブレードは高温にさらされるため冷却のために中の空間に空気を通していますが、この空気がぶつかり流れを変える場所に力がかかり続け、金属疲労で亀裂が生じ、何かのタイミングでブレードが破断することがあります。
ファンブレードの破損事例では2018年にユナイテッドの777のPW社同型エンジンで発生しているほか、タービンブレードでは日本でもやはり2018年にJALの767のGEエンジンでも発生しており(エンジン内部のケースが破損しただけでカバーは無事でした)、これも重大インシデントに認定されています。
頻繁に発生して良いことではありませんが、想定外のとんでもない事態ではありません。むしろ航空機を運航する者としては十分ありうることとと思っていなければならない事態の一つです。
双発機でエンジン1発不作動というのも、いろいろな原因で当然発生しうる事態であり、特にパイロットはシミュレーターの訓練で一連の操作を体で覚えるまでみっちりしごかれています。今回の事態でも内部の映像が撮影されていましたが、大きな振動はあったものの、飛行そのものは順調で、緊急着陸もスムーズに行われました。
本来は飛行中に乗客に不安を与えてはいけないのですが、たいていの不具合については乗務員はしっかりとした訓練を受けていますので、仮に何かあった場合には、まずは乗務員の指示に従って、冷静な行動をお願い致します。エンジンカバーが外れたというより、中のファンブレードが破損してそえrが外に飛び出したときにエンジンカバーが外れたのではないかと思う。
https://newspicks.com/news/5439415
ファン・タービンブレードは超高速回転で、破損事故が起こればこのように一発でクリティカルインシデントになりうる。整備でも一番慎重にやられている領域ではあると思うが…
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/637312.htmlそのむかし、ボーイング777が新鋭機として登場した当時、検査入院でご一緒だったパイロットの人が、エンジンが四つの747は一つ止まってもたいしたことにはならないが、エンジンが二つの777は、一つ止まれば即緊急事態とおっしゃっていたのを思い出しました。そのかわり、エンジンが外側にある747は離着陸時にエンジンポッドが地面と接触するリスクが高いけど、777はそのリスクが低いとか。
その777でドーンと音がしてエンジンが止まったとのことなので、本当に恐ろしかっただろうと想像します。無事でなによりでしたけど、原因は何だったのか。このところ何かと話題の多いボーイングですが、777は十分に成熟した機体だろうと素人ながらに思います。現場の技術力と責任感が強くモノづくりや整備点検の完璧さを世界に誇った我が国の底力が、こういったところで衰えを見せ始めているのでないことを念じます。