目指すは「三河屋の三平さん」、地銀再生の鍵は原点回帰-再編圧力の中
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さすが新発田龍史さん、ポイントをついたあるべき像を提示されている。
地銀というメガと信金の間に挟まれた「中二階」のような金融機関は、小さなメガとしては生き残れないし、大きな信金としても動きにくい。
政府や日銀は、様々な再編支援の取り組みはしてくれているが、肝心なビジネスモデル自体の見直しは地銀自身が「実行可能なモデル」を考えていかなければならない。その発想の原点に「三河屋さん」をおいてはどうかという提案をされているのだろう。その古くて新しいモデルの実現には、実はデジタル化の推進が不可欠。そのために、もう少し体力も必要で、そのための再編や統合、異業種との連携を後押しするのが、独禁法の適用緩和や日銀の金融支援だということなのだと理解している。
とはいえ、基本はマーケットを知り、顧客を理解することで、当たり前のことをうまくやることが求められる。自分で見て、自分で考えて、動いてください。新発田さんはそういうことを言おうとされているのだと思う。分からなくもないのだが、言葉を選ばずに言えば、三河屋さんであるためにはコストがかかる。そしてそれは顧客への金利に上乗せされる。
大型電機量販店に押されるメーカー系小規模系列店で生き残りの形は「三河屋」モデルだと思うが、それはおじいちゃん・おばあちゃんのところに足しげく通って便利を買ってもらう代わりに、量販店より高く売るもの。
でもそれは企業自体の競争力も基本的には削ぐ。変化をしている中でリスクテイクのための高金利であればともかく、そうではないなかでの相対的な高金利、コストを維持するための高金利に、個人的にはあまり未来はないと思う。