共通テスト「情報」試作問題…プログラミングなど、25年から出題
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内閣府のシナリオ読むと分かりますが、プログラミング教育はピラミッド型の構想でITリテラシーを教養として学ぶレベルと、技能含めエキスパートを育てるレベルの2層に別れています。
小中学校のプログラミング教育必修化や1人1台コンピュータ配布は下段の100万人/年の範囲で、高校情報Ⅰ必修化や大学入試の情報は中段の50万人/年の範囲にあたります。
コーディングスキル等の実践スキルが有効に働くのは中段より上なので、リテラシーレベルの層はこの難易度設定が現実的とも取れます(反復学習で基礎知識が身につく程度)
なので個人的にはこれ以上の専門性を求めるなら無理に公教育に当てはめるのではなく自学or民間に頼る方が健全かもしれません。
なお、国民を対象としたIT技能・リテラシー習得戦略は我々大人も含まれています(リカレント教育、資格優遇等)。今以上にテックの活用や情報産業で伸びていく社会で生きているので変化に身を置くのは学生だけではないと意識しなくちゃいけません。
注目のコメント
この記事に出ている問題を見る限りでは、酷いの一言。実社会で必要な力はもとより、新学習指導要領の情報科の目的とも乖離しています。
結局、これはパソコンを使った試験体制を作れない=紙で共通テストをやるしかないから起こっています。紙のテストという手段が先で、本来身につけてほしい知識・技能という目的が後になっています。
パソコンさえあれば、共通テストに向けてもっと高度なことを学び・アウトプットできるはずの高校生が、大人の都合でこの謎なテストに付き合わされる。今の時代の子どもたちの可能性を毀損しています。
なお、領域的には、プログラミングというより、コンピューターサイエンスの知識理解を優先しているのかなと思いますが、実社会に出たら検索して済むような問題は意味がないです。アルゴリズムの思考など、プログラミングで何かを作り課題解決していく中で必要となることを問うて頂きたい。
代替案を出すとすれば、紙で行う「情報」の共通テストには高校も大学も期待しすぎないことでしょう。最低限の知識理解を持ってもらうためのテストと位置づけて、足切りのためだけに使う。
そして本質的な情報に関する知識やスキルについては、大学ごとの試験やプロダクト審査や面接などで見てもらうしかないと思います。この紙のテストでは、高得点者がプログラミングで課題解決できる人材と必ずしもイコールにならないわけで(むしろ逆相関すら起こりうる)、各大学はそれを前提にした入試を考えるべきです。批判的なコメントが多い中で、あえて意義を指摘したいと思う。
もちろんこの問題には改善すべき所も多いが、こうした事例を出した理由を考えるべきであろう。
情報の科目を受ける人は何も情報系の学科に行く人ばかりでは無い。ユーザー側の人も大勢いる訳である。
そうしたユーザー側の人のための問題というのは必要となる。
コメントの多くが、情報系に行く人を想定したコメント中心になっているが、それこそ2次で課すべき案件であり、共通テストではそうでない人も受ける意義のある問題を検討する必要がある。
なお、苦言も呈しておけば、本来こうした知見の蓄積は情報処理学会系の情報入試研究会が結構担ってきた。にも関わらず、別の所が作ろうとするからこういう批判が飛ぶ。
私は彼らの模試などを(まだ個人受験が可能な頃)受けてきたが、その経験から言えば、紙での実施は可能なあり方がある。そうした知見を何故学ばずにまず独自でやろうとするのか分からない。(本来はまっさきに聞くべきところ。後から聞くようでは遅い。)情報処理技術者試験でも実務との乖離を感じるところ、この試験は。。
今は知りませんが、昔試験問題作っている人って、COBOLでプログラミング経験があるだけだったりしたり、ネスペの試験なんかNTTの料金計算させる問題だったりして、全く実務に役立ちませんでした。
集合論(無限)とか圏論とかを問う方が役立つ気がします。検討されている問題は、正則化とかベイズ推定あたりでも無いですね。