新型コロナ感染での嗅覚障害 大規模実態調査へ 厚労省研究班
NHKニュース
54Picks
コメント
注目のコメント
嗅覚障害については、すでに世界中の国から2桁の数の研究が報告されています。それらをまとめたメタアナリシスと呼ばれる分析結果によれば、嗅覚障害は患者全体の約5割に存在していたと報告されています。しかし、数字に大きなばらつきがあることも確かであり、報告によって1桁から90%台までの数字が見られています。
ここには、地域差や人種差が影響している可能性もあり、それを日本でも調べる価値は高いと思います。また、自覚的な嗅覚障害がある患者に対して客観的評価を行った研究で、約4割に嗅覚障害がなかったと報告しており、主観的な感覚であって客観的には確認できない障害も混ざるのかもしれません。
症状の持続性については、約9割が1ヶ月以内に改善するとの報告がこれまで大半ですが、ここにも人種差などがあるのか、残りの1割がどの程度で改善するのか、まだ不明確な点も多く、こういった点についても長期の追跡調査を行う価値があると思います。嗅覚(きゅうかく)の神経細胞のレセプターは鼻の粘膜にあり、この細胞にACE2があってウイルス感染。かつ、神経幹細胞もダメージ受けて神経新生低下によって、産生される嗅覚神経細胞の減少などが長期にわたる嗅覚異常の原因か?
味覚が失われる行為症を考えると、コロナ感染を自発的に責任をもたねばという覚悟に繋がりますね。
新型コロナそのものの症状は軽症でも、後遺症が長く続く人はいる。後遺症はいつ治るのかという不安感を抱きやすく、特に嗅覚障害は、食事の楽しみがなくなるなど生活の質が落ちるため、精神的に落ち込みやすい。