ビジネスパーソンのためのSaaS KPI入門
コメント
注目のコメント
私は定期的に海外のSaaSベンダーの決算発表のTranscriptを読むようにしています。AnalystのQ&Aまで含めて読むと勉強になる事が多いです。特に絶好調で成長している時ではなく、成長率が鈍化している時にどの指標をアピールして、どの指標については話さないかなどを見ていると気づきを得られる事があります。また同じ会社でも成長過程で重視すべき指標は変わってくるので、いろんなステージの会社を研究すると面白いのではないでしょうか。
SlackやZoomなど企業が利用するSaaSサービスは平均で7件と言われており、コロナ禍のリモートワーク環境においても益々身近な存在になりました。
身の回りでの利用が増える中で、SaaSを提供する企業もまた存在感を増しています。
米国ではSaaS企業の時価総額が株式市場の4%を超え、国内の新興市場マザースでも時価総額上位6社がSaaS企業となるなど急速に台頭しています。
このような急速な伸びを見せるSaaSビジネスを理解する上で重要なのが、ARRやARPUと呼ばれるKPIです。
「ワードは知っているものの、何となくしか分からない」という方に向けて、国内SaaSのトップランナーfreeeのファイナンス統括 執行役員原さんにもお話を伺いつつ、解説記事を書きました。
ビジネスパーソンの基礎教養としてご覧いただけますと幸いです。SaaSビジネスに限らず、KPI管理はビジネス上重要ですね。
KPI管理に関して言えば、以下の書籍はとてもわかりやすく参考になります。
「最高の結果を出すKPIマネジメント」(著:中尾隆一郎)
https://www.forestpub.co.jp/author/nakao_ryuichirou/lp/kpi/
・KPIは「事業成功の鍵」の「数値目標」
・KPIマネジメントにおける4つの主役(MC4):
・Goal=KGI(Key Goal Indicator)
・CSF(Critical Succsee Factor)=KP(Key Performance)+I=KPI
・事業の最終ゴールの数値目標であるKGIを達成するための成功の鍵がCSFであり、それを数値目標にしたものがKPI
・KPIはKGIの先行指標である必要がある
・KPIは信号なので「一つ」でなければならない
・一番弱い箇所を強化するのがKPIマネジメント。制約条件理論に基づく
・すべての従業員がKPIを把握して状況に合わせて行動する