米国株式市場=S&P・ナスダック最高値、ワクチン期待や好調な中国指標で
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米国株式相場は反発。ダウ平均は185.28ドル高の29823.92ドル、ナスダックは156.37ポイント高の12355.11ポイントで取引を終了しました。ナスダック総合指数は史上最高値を更新。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比8億0381万株減の10億9724万株。
12月の株価も11月の楽観ムードを継承し、相場にポジティブな要因を背景に堅調なスタートを切りました。
ポジティブ要因は:
(1) ペンス副大統領が各州知事にワクチン配布を2週間内に開始する可能性を伝えたことが明らかになったこと
(2) 欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は1日、コロナワクチンをめぐり、米ファイザー・独ビオンテックと米モデルナから販売承認の申請を受けたと発表したこと
(3) 11月の中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)が54.9と、市場予想の53.5を上回り、2010年11月以来10年ぶりの高水準となったこと
(4) 揉めに揉め政治のおもちゃとなっていた追加経済対策について、マコーネル共和党上院院内総務が年内の成立の必要性を主張し、ニューシン財務長官と野党民主党のペロシ下院議長は、追加対策をめぐり数週間ぶりに協議したこと ( 超党派の議員グループは2000億ドルに及ぶ給与保護プログラムを含む9008億ドルの追加策を公表)
昨日発表の経済指標では、11月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は57.5と、前月(59.3)から低下。市場予想の58.0も下回りましたが、相場への影響は限定的でした。
ワクチンへの期待とは裏腹に足元の感染拡大は続いており、米国ではこれまで1330万件以上の感染が報告され、そのうち26万6000人超が亡くなっていると報道されており、相場の上値を重くしているようでした。しかしながら、市場からは強気相場の年は強いままで終了するとの声も聞かれ、全体的には安心感が醸し出されてます。
その他市場では、債券利回りも再び上昇しましたが、一方で米ドルインデックスは大きく下落しチャート的には下抜けしました。ユーロ円も急騰し、ドル円はフラット。典型的なリスクオン的事象が見えてます。昨日はここ2週間ほど相場を主導してきたSaaS銘柄は下げる一方、しばらく頭打ちだったビッグ5が最高値更新のアルファベット中心に上げて、ナスダック100も最高値を更新。ボラ高くさらに上げの主体変わりながらも、よく上がるなという感じ #米株 #最高値