ユーロ圏財務相会合、欧州安定メカニズムの改革で合意
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復興基金(NGEU)が来年から発動される状況にあるだけに、ESMの役割の一つである域内国の国債市場に対するストレスの緩和については、蓋然性がやや低下したことは事実です。
もっとも、日本と同じく銀行部門が構造的な低収益にある下で、これからCOVID-19 に伴う信用コストの上昇に直面するとすれば、ESMのもう一つの重要な役割である、公的な資本注入の支援については、むしろこれから重要になる可能性があります。
実際、ECBによる今回の金融安定報告では、銀行の引き当て不足の可能性を指摘しています。銀行が自力では損失を吸収し得ないリスクがあるということです。