中国4大IT企業「BATH」が、米国「GAFA」になかなか勝てないワケ
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私はよく「Innovation」の国はアメリカ、「Imitation」の国は中国だと言っています。
アメリカは世の中にない新たな価値を生み出す環境や土壌が整備されており、中国は世界で生まれたInnovationを中国大陸の14億人という市場規模に爆速で適用して巨大化しています。
その意味で、記事にある通り、中国企業の課題は「Innovation」と「Globalization」と言えると思います。
しかし一方、最近では清華大学周辺の中関村や深セン地域発のエコシステムで生まれるInnovationには注目が集まっていますし、一帯一路や華僑圏を見据えた新たなグローバル戦略があるので、一概に中国のグローバル化が進まない、とも言い切れない。
さらに言えば、最近ではBATHの次なる成長企業群であるTMD(Toutiao,Meituan,Didi)などの巨大企業がグローバルを視野に入れて飛躍的に成長してきているため、GAFAとBATHを単純に比較するだけでは、米中の本質的なベンチャーエコシステムや世界覇権の議論はできないのではと感じます。記事を興味深く読んだ。中国4大IT企業「BATH」が、米国「GAFA」になかなか勝てないワケが理解できた。ところで結局のところ、中国BATHは米国GAFAには勝てないけれど、負けないで共存しながら膨大な富を入手し続けるのではないか。米国の名だたる名門大学で研究を続ける中国からの留学生の数、AI分野の中国人の技術者数、中国系の技術者の特許出願数を考えると、米国GAFAの内部に組み込まれているものがある。中国BATHと米国GAFAが共存するほかない状態にするのが中国の戦略ではないか。
BATHは中国が巨大な「ガラパゴス大陸」になっていることの象徴のように見えます。
凋落している日本ですら、トヨタ、ホンダ、ニンテンドーなど、いくつもアメリカの消費者に愛されているブランドがあります。韓国もサムスンはすでにアメリカで信頼される大企業です。しかし、中国の企業ではまだそれほどのブランド力をもつものがありません。(TikTokが初めて少々成功していますが)
確かにアメリカ側が中国を排除していることもありますが、日米貿易摩擦の頃、トヨタもホンダも、自社と日本国両方で、アメリカに受け入れてもらうように、工場を作ったりして、ものすごく頑張ったものです。中国企業も中国政府も、ああいうブランド努力はしません。つまり、中国は自社市場が巨大なので、アメリカの消費者や政府に合わせる努力をしてまで、ブランド確立する必要がないと考えているのでしょう。
これはもう違う世界。考え方が違うだけで、どちらが勝つとか負けるとかではないと思います。