パナソニックの甘さと誤算、揺らぐEV電池首位盟友テスラ、中国企業から大量調達
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大学の先生らしい分析ですね。バッテリーの日本国内特許数や蓄積してきた技術をパナソニックは持っていて、今後ソフトウェアにも力を入れると。そうすることでパナソニックの電池事業が上向くかというと疑問ですし、論点はそこでは無いと思います。
新デバイス全般に言えることですが、初期用途の探索と市場化と他用途展開に尽きると思います。技術ロードマップは作れても、用途展開のロードマップを作っているメーカーはあまり聞きませんね。その上で普及のためのコストダウンを計画していかなければなりません。
現在のパナソニックはテスラと一蓮托生の意思決定をした時点で、用途展開はテスラ任せでコストダウンはテスラからの要求に従うといった構図になっていると推測します。つまりパナソニック自身が電池事業のビジネス上の意思決定が出来ているのか?が最たる懸念点。
LG化学はダンピングしてでもあらゆる顧客に売り込み、かつ工場建設の設備投資しています。ある意味、技術ロードマップも用途展開のロードマップも計画されていないようですが、短期的にシェアを獲得して市場を確保してしまうスイッチを入れています。リコールが大変なことになってますが。CATLも似たようなものでしょう。
では価格競争を避けて市場を一時的に取られたとして、パナソニックに逆転する手は持っているのか?が、外部からは全く見えませんね。唯一見えているトヨタとのPPES設立ですが、これも以前見たテスラ頼みがトヨタに変わっただけのように映ります。
このようにデバイスという市場から遠い製品を作るメーカーにとって、技術開発を先行させるメリットというのは、日本メーカーが悉く失敗し続けて来てますが、いみじくも”マネシタ”と揶揄されてきたパナソニックが、グローバルに”マネシタ”(ベンチマーク&短期市場投入)戦略を打つ程したたかになることが求められていると思います。今や中韓に真似されて、更に真似返すことも無くなっているのでは。
技術開発のネタを公開するタブーを犯して投資を募るとか、ダイキンのように市場不毛の土地にマーケットを作る機能を持つとか、盟友テスラにお任せしていることを内製化していくことも検討してみては。ソフトウェアに注力することを真似しても、パナソニックが出来るかというと厳しい気がします。
市場を作りつつコストダウンを図る上でソフトウェアは不可欠ですが。