山浦未陽監督「空はどこにある」が「田辺・弁慶映画祭セレクション2020」で公開(映画.com)
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親なら子どもをかわいがって当たり前。そんな世間の常識は、もしかすると一億総監視社会の片隅で生きるだれかを、苦しめているかもしれません。
この映画で描かれた家族は、貧困家庭でもないし、ひとり親でもないし、母親が障害を患っているわけでもない、よくある四人家族。主人公の母親は2人の子育てをしている、仕事ができる風の女性だけど、しかし彼女は、実は子どもの手を握ることができない。そんな母親と子どもが、本音を言えない関係性に悩み、もがきます。
私は公開初日の昨晩、鑑賞してきました。なんというか、この感想を聴衆に何も強要しないドライさに、新しい時代の作風を感じました。
20代前半の若い監督が描く母親像。もしかすると彼女自身が、映画を作るという表現を通して、自らの家族との記憶を丁寧に再構築しているのかもしれないと感じ、その生き方も含めて、作品に見えました。
11/25(水)~28(土) テアトル新宿で連日20:50よりレイトショーで公開。監督が学生時代に制作し、高い評価をうけた『もぐら』と『空はどこにある』の二作同時上映。ゆるふわな中に凛とした強さがある監督のトークショーもきけます。たくさんの人にみていただきたいです。