風力発電のコストは上昇している
コメント
注目のコメント
太陽光発電と違って、経済性パフォーマンスの立地依存度(風況、系統からの距離、周辺環境等)が高いので、多少大規模化してkWあたりの費用が安くしたとしても、好条件(好立地+低リスク機器)の案件から順に作っていけば、次第にコスト高くなっていくのは当たり前。
今後大規模タービンの故障率は徐々に改善されていくかも知れないが、今度は系統に限界コストの低い再エネ電力が入れば入るほど、卸電力市場のkWhあたりの価値が下がっていくので、電力価格の低下速度との競争になるが、一般的に電力価格の低下速度の方が速くなるので、風力開発の経済性は未来に行けば行くほど厳しくなる。FIT(英国の場合はCfD)買取価格の低下圧力も強い。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0960148120304079
英国では2030年までに40GW、日本は10GWと言うが、、、
"風力発電事業や金融機関の救済は避けられない。英国政府は、単に電力供給を続ける為に、失敗した事業を救済する以外に選択肢がない状況を作り出している。再生可能エネルギー部門以外の事業投資家は、2030年の英国の電力価格が現在の3倍から4倍になると想定するべきである。"
重大かつ恐ろしい指摘。この話は日本でも同じだと思います。
> 「現実には、北西ヨーロッパの総設備容量が倍増するたびに、資本費は減少するどころか、約15%増加している。
この理由は、時間とともに、より海岸から遠く、深い立地場所を使用することを余儀なくされたためだった。
この図には回帰直線から大きく外れた値が一つあるが、これは浮体式風力発電である。これは深い海における洋上風力発電と比べても2倍以上のコストになっている。」英国、デンマークの例ですが、貴重なデータ付きで参考になります。設置エリアの条件悪化による資本費用増と、老朽化、故障増加に伴い、特に洋上風力の設備稼働率が大幅に悪くなる。やはり運転環境が厳しいのですかね。
・陸上風力と洋上風力のコストはまったく下がらなかった。特に洋上風力では非常に高いままであった。
・更に、この短文では紙幅の都合で触れなかったが、石油・ガス部門の経験に基づくエビデンスによると、2030年までに大量の洋上風力を新規に建設するならば、建設ラッシュによって、事業費用は急騰するだろう。資本費と運転費は、監査済みの会計報告で観察された既に高いコストを、少なくとも20%、おそらくは50%近く上回るだろう。
・風力発電事業や金融機関の救済は避けられない。英国政府は、単に電力供給を続ける為に、失敗した事業を救済する以外に選択肢がない状況を作り出している。再生可能エネルギー部門以外の事業投資家は、2030年の英国の電力価格が現在の3倍から4倍になると想定するべきである。