バイデン氏、財務長官にイエレン前FRB議長を指名へ-DJ通信
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私がイエレン氏に対し願うのは、「失業」とは「その人の人生をすべて変えてしまう」ほどの甚大なダメージをもたらし、そして「失業率」というデータの背後には「生身の人間が控えており、苦難を耐え忍び、よりよい暮らしを営むチャンスの到来を待ち焦がれている生身の人間が存在している」が故に「失業を解消しなければならない」という、イエレン氏自らがFRB議長時に講演で語っていた政策の実行です。ただそれだけです。
以下、下記講演記事引用。
「ジャネット・イエレン 「雇用情勢の改善に向けたFedの取り組みについて」」
https://00m.in/6p6aY
『これまでの6年間は多くのアメリカ国民にとって厳しい試練の時となったわけですが、中には人生や家庭が崩壊の危機に瀕するほどの困難を味わったという人もいました。これまで長年にわたって携わってきた職を突然失い、新たな職をなかなか見つけられないでいる。職探しをしている間に数ヶ月、時には数年の月日が流れ、その間に貯金が底をつき、場合によってはマイホームを手放さざるを得なくなる。経済的な困窮が原因となって夫婦関係をはじめとした人間関係がギスギスし、場合によっては配偶者や親しい相手との関係が破綻を迎える。こういった体験がいかに過酷なものであるかは他人から言われるまでもなく多くの方々が身をもってよくよくご存知のことでしょう。』
『これまでドリン、ジャーメイン、ビッキーの個人的な体験談を紹介してきたわけですが、そうしたのには理由があります。この3名の体験は失業率のデータだけでは伝え得ない重要なことを私たちに教えてくれているのです。その重要なことというのは2つあります。
まず1つ目は、統計数字の背後には生身の人間が控えているということです。失業率をはじめとした統計数字の背後には苦難を耐え忍び、よりよい暮らしを営むチャンスの到来を待ち焦がれている生身の人間が存在しているのです。
そして2つ目は、このたびの大不況はいつになく厄介でしぶとく続く効果を労働者の身に及ぼしているということです。大不況が労働者の身に及ぼしているそのような効果の存在を突き止め、その理解に努めることは労働市場を取り巻く問題の解決に向けてこれまでにどれだけの前進が遂げられたかをはっきりさせるだけでなく、あとどのくらい歩みを続ける必要があるかをはっきりさせる上でも役立つことでしょう。』
注目のコメント
元FRB議長ジャネット・イエレン氏が財務長官に指名されるとのことです。著名な経済学者であり、様々な方面で尊敬を集める女性リーダー。活躍を期待します!
全く関係ないのですが、FRBの議長はChairman(チェアマン)とよばれます。オバマ政権でイエレン氏が初の女性議長になったとき、呼び方はどうなるのか、と思ったのですが、議事録をみたらMadam Chair(マダムチェアー)になっていました。日本にとっては難敵ブレイナードにならずに済んだことが朗報です。イエレンならば各方面に摩擦を起こすことなく無難にやってくれるとの期待はあります。また、ことイエレンにおいては(ブレイナードもそうですが)、「女性だから」とかそういう薄っぺらい次元の評論の対象となる人物ではないことは強調されるべきだと思います。異例の1期4年で交代させられた経緯を踏まえれば、まだ余力もあるということでしょう。
いずれにせよウォーレンではなくて良かったです。バイデン政権の閣僚は、女性や人種マイノリティが多くなる見込みだったが、主要閣僚の財務長官にイエレン氏というのは、ビジネス界のダイバーシティにも大きな影響がある。